13 December, 2016

ある冬の日

One autumn day, at an ordinary park


 ある冬の日。普通の公園にて。そんな見慣れた日常に心奪われるお年頃。

 特別なソレや、決定的なアレは、もちろんすごいインパクトで胸に迫る。それはまたそれですごいディープインパクトです。撮れない悔しさや撮りに行かない情け無さを超える勢いで叫ぶ、ぼくにしか撮れないぼくの日常。...まぁ誰も見ないわな、そう、ぼくのためにぼくが撮る写真。

 なんの変哲も無い公園の風景。紅葉の時期で、陽の加減がとてもいい時間で、とても印象的で。
 粘っていれば木の葉舞い落ちる決定的瞬間が撮れたかもしれない。超広角レンズを持っていけば広がる公園の紅葉をもっともっと表現できたかもしれない。
 子どもと出かけた休日の公園で、あぁ美しいな、と思って撮った一枚は、それでいいんではなかろうか、と思う冬の一枚。

「写真なんか撮ってないで、一緒に遊ぼーよ」

 それでいいんではないだろうか、と思う冬の一日。

                                ひとり写真会議中。







04 December, 2016

初雪

Autumn leaves in snow



 今週から12月。先週は雪が降った。観測史上初の早いタイミングで東京にも雪。朝から降り出した雪に嬉々として登校していく小学生たちに負けじとバスで埼玉県新座の平林寺へ。見慣れたバス通りからの景色はすでに真っ白で、ここは信州か?といった西東京の風景。


Red leaf in white

Autumn leaves and snow at Heirinji, Saitama 2016



 到着してみるとほとんどが写真を撮りにきてる人達だった。この悪天候の中、写真を撮るためによくもまぁ、がんばるなぁ。ぼくもその一人だけど。右を向いても左を向いても紅葉と雪、いい構図を探すカメラマンばかり。写真って何だろうねぇ。撮影っていったい。。。と悶々とひとり写真会議をしながら、雪の平林寺を散策。紅葉も見頃ではあったけれど、雪で隠れてしまうね。やっぱり紅葉は陽射しの下が一番美しいと思う。4年前の平林寺の紅葉はこちら




Seasonally fast snow




Autumn leaves and snow



 今年も最後の月になってしまいました。昨年からタイミングよく繋がって、いろいろ慌ただしく動き回ってきたけれど、11月からひと段落。暇になってしまった。忙しい時はオフが欲しいと思いながら、予定が途切れると「この先電話がならなかったらどうしよう」と途端に不安に。本当はこのタイミングで後先考えず旅に出るのがいいんだけどね。仕事はないけどいろいろあって今はちょっと動けない。
 このタイミングで、メインカメラの不調に気付き、メインレンズもガタが出て、メイン三脚のギアが壊れ、ストロボの発光不良と立て続けに壊れだした。思えば今年は、壊れる年でした。自宅居間のエアコンが壊れ、洗濯機が壊れ、ウォシュレットが壊れ、台所の蛇口からは水漏れ、車は飛び石でフロントガラスが割れ、不注意でバンパーを擦った。ブレーキ交換に冬用タイヤも夏用タイヤも合わせて8本新調。まぁ、消耗品は仕方がないけれど。ここにきて撮影機材もガタガタと。カメラとストロボは、サービスセンターにオーバーホールを頼んで、壊れた三脚は部品を取り寄せて自分で修理して。今年を一文字で表すとぼくは「壊」だろうか(苦笑)いやいや、タイミングは重なったけれど壊れゆくものを整え、直し再生しているのだから「甦」としておこう。

 さあ、あとひと月。もう何が壊れても驚かないけど(笑)自分の身体だけは壊れないよう、このお暇の間にしっかり休めていろいろ漲らせていかないと。
 まずは仕事場の掃除からだな。さてさて。

23 November, 2016

銀ブラ

Winter Sunday at Ginza Tokyo 2016



 日曜日、カメラのメンテナンスへ銀座ニコンへ。なんとなく思い立って家族も一緒に銀座へ。人混みが苦手な我が家では都心へあてもなく出かけるのは稀なことですが、天気の良さと暖かい陽気、それと12月を前にした華やいだ雰囲気に誘われて、銀ブラ。

 平日の銀座は碁盤の目となったどの通りも車と人で溢れているけど日曜日は歩行者天国で、広々した通りも路地も車がいなくて開放感。子ども達も「えー、ここ歩いていいの?ほんと?ほんとに?」って(笑
 デパートのウィンドウも、本屋のラインナップも12月を前にしてXmas仕様に変わってキラキラしてる。やっぱり人混みは苦手だけど、この季節の日曜の銀座を歩くと、東京もいいもんだなぁ、なんて。
 いつもの三原のラーメンも日曜はお休みだけど、いつもよりちょっとおしゃれな中華でランチを美味しくいただいて、絵本をたくさん見て、伊東屋でお絵かき用の画材をたくさん見て、夕暮れまで堪能してきました。

 そうそう、ぼくの目的だったカメラのメンテナンス、Nikonのプロサービスは日曜定休です(w
 翌日、一人でまた銀ブラしてきました(苦笑
 予報では今夜から下り坂。東京でも珍しく11月の降雪があるかも、と。


いよいよ冬がやってくるんだね。
 





10 November, 2016

おせち



今年も気づいたらあと7週間ほど。。。
というわけで、



 基本のおせち料理はもちろんのことながら、一品ひとしなごとの縁起についてや、食材の見立てやコツまでTipも充実。さらにはおせち料理からのアレンジレシピや、お正月に嬉しいごちそうレシピまで満載です。(えびのうま煮で「さいまきえび」を使っているのですが、車えびの大きさで10cm以下の小ぶりなものをさいまきえびって言うんですって。そういう種類のえびがいるって思ってました(w アレンジレシピでイチ押しは栗きんとんアイス!簡単でおいし〜です!)


詳しい内容はこちらに。
枻出版社より11月10日、本日発売です。







25 October, 2016

a foreshore

a foreshore


小豆島の夕焼けが脳裏に浮かんで、仕事が手につきません。


海なんて、
いつだってあるし、
どこの海も海だし、
いつ見ても寄せては返すだけだけど、

どうして、いつまでも見飽きないんだろう。




16 September, 2016

写真会議




カメラマン5人と編集者1名の6人で写真を展示しています。





メンバーは写真家、Photographer、カメラマンと呼び名はいろいろですが、普段、仕事で写真を撮っている方と、仕事で写真を扱っている編集者。
基本的にカメラマンってひとりで現場に入ることがほとんどで、縦のつながりも横のつながりも出会いもあんまりないもんです。時々、ファミレスや居酒屋に集まって、仕事の話、現場の話、お金の話、機材の話、家庭の話、ノンジャンル、オールジャンルで情報交換していたのですが、やっぱり集まるとそこはフォトグラファー、写真ってさ、とそれぞれの哲学が見えてきたりして、いつも現場でひとりぼっちだから、そういった写真への思いを言いあえる先輩や仲間との時間は本当にかけがえなのない楽しいもの。

で、今回、場所変えて呑もうか(w
ということで、写真を眺めながら、続きをしようじゃないか、という企画だったりします。

仕事の写真、趣味の写真、普段撮っているものも、扱う媒体も違うメンバ−6人。いろんな人がいて、いろんな写真があって、でも写真を通して世界を見ている。もっとバラバラな印象の展示なるかと思いましたが、昨日、設営を終えてみると思った以上に「写真展」です(笑

また会場では、「3分動画」としてフリーテーマでそれぞれが撮ってきた3分間の動画を流しています。これがまたなんというかその人の映像、写真への姿勢というか、おもしろがり方がにじみ出ていてジワジワきます。

気軽に、ビールでも片手にお立ち寄りください。


ちなみにぼくは今回は猫ではなくて、「Days off」というテーマです。







Days off  …   休日、休暇 

写真を撮っている。仕事で。被写体の魅力を最大限に引き出して、少しでも伝わりやすいよう構図や光を工夫して撮っている。仕事で写真を撮る時は「カメラマン」スイッチがオンになる。なにか特別なセンサーが働くとか、必殺技が使えるようになるわけではなくて「カメラマン」という役を演じている、といった方がいいかもしれない。撮影は不定期で、毎日、現場が変わり、スタッフやチームも毎回違うことが多いため、いつも初めての場所へ出かけていく心持ち。その中で、ブレずに自分の仕事を遂行するためのスイッチだ。誰もが、学校や職場、家庭、それぞれの居場所でそれぞれの顔を持つように。

「休みの時は写真を撮らない」というカメラマンも多い。気持ちはわからないでもない。毎日仕事でカメラを持って、何千回というシャッターを切っているんだもの。お休みの日くらいファインダーはのぞきたくないよ、というのももっともだと思う。でも、ぼくは肩からカメラをぶら下げて出かけてしまう。どこへ行くにも。あのスイッチはオフだ。被写体の魅力や、伝わりやすく効果的な構図も狙わない。撮りたい、おもしろい、美しい、切ない、いろんな心持ちはあれど「あっ、いまだ」という時がある。自分のために撮っているのかもしれない。

写真って本来プライベートなものだと思う。そして、もっともっとプライベートなものであっていいのではないだろうか。誰かの見た景色、心象が、全く別の誰かの記憶やイメージとリンクする。それもまた写真のおもしろさだと思う。そもそも自分の撮った写真すら数年後に見返すと、あの時の自分はもういない。今の自分とよく似て違うあの時の自分が見ていた景色を、写真を通して共有しているのかもしれない。写真というものが記録しているのはどうやら景色だけでないようだ。


そんなカメラマンスイッチの入っていない写真を。
ぼくの休日の写真をごらんください。



2016年9月
巢山サトル








お待ちしています♪


10 September, 2016

安曇野でやってます

Rd,seseragi Azumino NAGANO


安曇野で久しぶりに写真を展示しています。


 以前、安曇野わんだぁえっぐにて開催したテント展、あの時は川のほとりでしたが今回はお山の麓。当時の写真から新しいものを加えて新たにプリントし直しました。

 そしてコミュティカフェというスタイル、コンセプトがおもしろい。シャロムのスタッフさんのブログを拝見すると、2016年7月からリニューアルしてオープンしているセルフカフェで、カフェ、レストランでありながらも、居場所としての空間、交流の場所としてそこにあるようす、哲学のあるカフェです。


 もちろん小難しいことを考える必要は一切なくて、風と、木漏れ日の中、そこにいるだけで心地よくなれる場所。ゆっくりノンビリしにきがてら、ぼくが出会った猫たちに会いにきてやってください。

 以前から、いろんなところでシャロムヒュッテとつながりのある方に会う機会が多く、あれ、これはなんか呼ばれてるかも?(w と思いつつ、訪れることができなかったので、今回、ご縁をつないでくださったみなさんに感謝です。
 今回は在廊する時間がとれそうになく、シャロムで自分の写真を眺めながらお茶を飲む、という贅沢ができなくて本当に残念ですけれど...。

シャロムヒュッテ併設のコミュニティカフェ シャロムにて、9月8日(木)〜19日(月・祝)まで。



巢山サトル写真展「ソコニイルコト  〜 猫の目 ぼくの目 〜」


コミュニティカフェ シャロム

ランチ 金・土・日 11:30-14:00
カフェ 毎日    11:00-17:00
tel 0263-83-6245
長野県安曇野市穂高有明7958




ひみつ基地

010@Pension himitsukichi


8月、終わっちゃたね。(いまさらですが)今年の夏は慌ただしい夏でした。前半は充実した夏合宿二本。後半は立て続けに来る台風にスケジュールを大きく狂わされて、天気にらめっこ、スケジューリングに苦心する日々でした。



001@Pension himitsukichi



そんな8月後半、2か月前から「ここは夏休み!」としていた日に、家族で栃木県那須高原へ行ってきました。目的地は「ペンションひみつ基地」。じつはこのお宿、ここだけのはなし、猫のいる宿です。



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まず出迎えてくれたのが、チャッピー!ドライブ大好きな旅猫。宿内ではドシっと構えて泰然自若。子どもが来ても、食事時になってもだいたい寝てます(笑



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そして、まだ1歳4ヶ月のやんちゃ盛りの しろた君。
なににでも興味津々のお年頃で、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ。客室パトロールも欠かせません(w


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宿の猫、紅一点の とらみちゃん。しろた君にはない落ち着きと気品があります。

 

 三匹が迎えてくれるペンションは、緑の深い森の中。小川の流れのすぐ横で、木漏れ日がキラキラしてとても心地の良い空間。露天風呂で森林浴しながらひとっ風呂。呑める方にはお銚子一本、子どもたちには麦茶の徳利一本サービス♪
 じつはお宿のオーナーさん、ひみつ基地の前身はなんとバイク屋さんという生粋のバイク好き。奥様ともにセロー乗りというお二人で、YAMAHAセロー225を語らせるとすごいです。海外バイクツーリング女子の先駆者的存在でツーリングマップル関西版担当ライダーの滝野沢優子さんもよく出没しているという、ライダーにも理解あるお宿です。

夕飯後には囲炉裏を囲んで炭火で焼いたお餅でおしるこ、大人は栃木の地酒天鷹をいただきながら、ネコ談義、バイク談義。

夜、鍵をかけずに部屋のドアを少し開けておくと三匹が順番に見回りにきます(笑)気に入ったものがあると持っていかれます(w
 うちはネコのいない暮らしになって2年。久しぶりにネコと暮らす時間を味わえました。なかなか予約の取れない人気の宿ですが、ネコ好きさんにはオススメですよ〜。ネコ好きライダーはいかない理由が見当たらないです♪



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天気がいい日は、ウッドデッキに近所の猫ミミちゃんも登場。



 那須高原へ遊びに行ったのは初めてで、那須どうぶつ王国のキャットショーやバードショーに驚き、皇室御用達のイタリアンでピザを食べたり、ハンモックカフェでお昼寝したり、牧場でソフトクームを食べたり、高原の夏休みを満喫でした。東京から二時間弱という距離感もちょうどいいよね。
 子どもたちも大満足だったようだけど、、、今度はペットロスならぬひみつ基地ロス。また行きたーい!と猫と暮らしたーい!の高ぶる気持ちに押しやられるかたちで、なぜか、うちに新しく家族が増えました。ハムスターですけど(苦笑
 パパも、バイク暮らししたーい!ツーリング行きたーい!って、こっそりバイク買っちゃいたいなぁ(w


楽しかったけど、終わっちゃたね、夏。


















20 July, 2016

35mm

_DSC9830



 休日ドライブ地図、2016年改訂版、発売中です。前回のエントリーで書いてた五月の旅は、ほぼこの取材。取材期間中、ず〜と晴れてた、慌ただしくも気持ちのいい取材旅行でした。

 ドライブ地図なので縮尺は1:200,000と広めですが地図中に観光地情報や見どころの書き込みが満載です。今時、ネットで情報調べてカーナビに目的地を入れて、といった方が多いかと思いますが、地図を眺めながら「あれ?温泉の近くに牧場あるよ!じゃ、ソフトクリーム食べて、その次ここの道の駅でお土産買って〜」と計画を立てるのが楽しくなる地図です。コンビニなどにも出てますのでお手にとって見てください〜。

 それからそれから、NHK出版 きょうの健康8月号が発売中です。今回の町歩きは仙台。仙台駅から歩ける範囲ですが、街路樹の木漏れ日が素晴らしく、広瀬川沿いも緑豊かでとても素晴らしい景観が続きます。仙台は暮らしやすいだろうなぁ、憧れます。もちろん途中には伊達政宗の墓所、瑞鳳殿や仙台市博物館など見どころもたくさん。青葉城址からの仙台駅周辺一望はやはり気持ち良い。帰りはアーケードで宮城の旬を地酒で一献。取材だったけど、自分も休日の町歩き、堪能してまいりました。



きょうの健康201608



 五月の旅から色々あって、六月は天候に左右されながら恒例の東北行脚ではじめての奥会津を巡ったり(会津もすごい居心地いい!道がとにかく気持ちいい!ツーリング&ドライブにイチオシです!)七月には、はじめての写真講師。人に写真を語れるほどの自分ではありませんが、人に何かを伝えようとすることは、自分自身の理解の浅さを見つけることでもあり、とても学びの多い体験でした。

 先週末は大学時代の友、秋元紗智子さんのレコ発Liveにお邪魔しました。学生時代からバンドなども含めて不定期ながらもずーっと信州で活動を続けてきている彼女、同じ写真屋さんの仲間でもあった彼女は卒業後、和尚さんのところへ嫁ぎました。お寺の嫁として、妻として母として、そしてシンガーソングライターとしての彼女の日々が、続けてきた営みが、素直なピアノの旋律にふわりと乗っているようで心洗われます。和尚さん、お子さんと一緒に家族で上京しみんなで参加している感じが何とも彼女らしくて微笑ましい。NEWアルバム「smilin'」は、うちで娘たちも一緒になって歌っていて、おかげで僕も気づけばずっと口づさんでいます。こちらから試聴もできるので、ぜひぜひ聴いてみてください。心地いいです。これ、みんなの歌とかピタゴラスイッチで流してほしいなぁ(w





 で、ありがたいことに巣山は明日からしばらく忙しくなりそうです。ヘコタレていると思うので、暇になったらまた遊んでやってください。

夏が来るね。



Flower of the roadside


Friendly dog


写真はどれも35mm。お散歩カメラには以前は50mmをつけっ放しだったけど、最近は35mmが丁度いい。なんだろうね。年かな(w

23 May, 2016

五月の旅

Shoe shelf


旅に出ています。

と、いっても取材の旅。慌ただしく移動、移動、また移動の連続。いろんなところへ行けるのは嬉しいけれど、もう少しゆっくり堪能したいところです、が、それはそれ。後ろ髪を引かれるから、いつだってまた来たいなって思うもんなのかも。
それにしたってここのところ、ず〜と晴れ続き。地方取材で天気がいいのは本当に有難いことで、なかなかこれだけ晴れが続く長期ロケも珍しいのです。次はきっとこうはいかない、と思いつつ、いや、ありがたいんですよ、ほんと。でもね、これが当たり前だと思われて「巣山さん、今回もよろしく〜」といわれてしまうのも、また辛いところ(苦笑 

天気ばかりはどうにもできないからねぇ。ロケを必ず晴れにする魔法は、晴れているところへ行くしかないからなぁ。

写真は昨夜、泊まった信州松本の銭湯、塩井の湯の靴箱。ロケ終えて一杯飲んで(昨夜は士官学校でいいお酒いただいてきました)、帰りにひとっ風呂は最高でした。

15 April, 2016

4月の掲載誌

 九州、熊本での地震、とても心配です。友人や親戚たちとはFacebookのメッセンジャーで安否確認ができたので安心したけれど、未だ大きめの余震が群発してますね。どうか収まってくれますように。
緊急時の連絡手段が今はいろいろありますが、TwitterやLINEも含めた文字情報はこういう時、非常に手早くて重宝しますね。テレビを見てると容赦のない映像が突きつけられて必然的に被害の大きいところばかりに注目が集まってしまい、かえって気持ちが病んでしまう気がします。なのでラジオを流しながら作業してます。久々に短い間隔で連続して聞く緊急地震速報の音は何度聞いても嫌な緊張感です。
 はやく平穏な時間がすごせますように。






_DSC8318


先日の更新で、ちょっとお知らせしましたが「NHKテキスト きょうの健康5月号」の、歩いてみたい あの町、この道のコーナーで「鳴門」行ってきました。天気も良くて最高のロケ日和。コースは鳴門駅から海岸線を北上して大塚国際美術館、鳴門大橋、鳴門のうず潮へ。町歩き企画ではありますが取材時間を考えて今回は移動にレンタルサイクルをチョイス。編集さんとふたりわかめ8号とうずしお5号、ママチャリ二台で海岸線を行く。自転車乗ってロケに行くって、なんだかとっても新鮮。鳴ちゅるうどん、徳島ラーメン、鳴門金時、瀬戸内海のお魚に、おみやげはワカメと和三盆。地方ロケは地元の美味しいものに触れる旅、役得役得。味覚も堪能する取材でした♪

月刊からだにいいこと6月号」では小田真規子先生のほめらレシピを。ひと手間のコツでいつもよりひと味もふた味もおいしいレシピ。さっそくうちで実践したところ家族にほめられました♪ しばらくうちのキッチンではハンバーグ、親子丼、ナポリタンはぼくが担当です♪
料理の撮影では、先生のレシピを目の前で見て、ポイントを聞いて理解を深めながら、どう見せるのが効果的、魅力的かを考えて撮影してます。もちろん撮影後にはしっかり美味しくいただいて、目でも舌でも満腹になって帰ってくるわけです。それはいわば、お料理教室に通っていのと同じ。間近で詳しく教えてもらいながら試食もできるのってこちらも役得役得、ありがたいことです。もっともっと作る楽しみ、食べる楽しみ、なんといっても食べてもらう喜びを料理と一緒にかみしめたいものです。

それと今回の「からだにいいこと」では巻頭の特集で友人の徳山喜行カメラマンが料理ページを担当しています。徳さんとはフリーになって間もない頃からの付き合い。仕事柄、現場で顔を合わせる機会はありませんが、誌面でこうやって共演できるのは本当に嬉しいですね〜。来週あたり掲載誌を肴に一杯やりましょう♪


からだにいいことは4/16、きょうの健康が4/21発売です!どうぞ書店で手にとってみてくださ〜い、よろしくお願いいたします!


Season of SAKURA

備えよ常に。防災意識高めて、
新年度、初心に帰って歩き出そっと。

13 April, 2016

40年前のレシピ

Carpet of SAKURA

この春は仕事のミスなどもあって、反省しきりの春だ。
原因をはっきりさせて対策を立てて次への糧にする。
一番肝要なのは気持ち。初心忘るべからず。

今年の春は暖かかったり寒かったり、
天気が安定しなくて花見もなかなか行けなくて、
・・・と思うと、例年そうかも。
来年も桜の樹の下でそんなことを言っているかも。
春だなぁ。



宴の後。






After a partySpring lizard



下の娘の入学に合わせて、義母が来てくれています。
持ってきてくれたお菓子の本で週末はドーナツ作り。
使い込まれた本をみると、昭和52年発行のNHKきょうの料理別冊。

今日は、妻が子どもの頃から食べたいなぁと思っていて、
なかなかチャンスがなかったというマンダリンホイップ。堀江泰子先生のレシピ。
堀江泰子先生とご一緒させていただいたことはないのだけれど、
娘さん堀江ひろ子先生とお孫さんのほりえさわこ先生とは何度かご一緒させていただいてます。

親子三代の料理研究家さんのおばあちゃんの40年前のレシピを、
今、うちのおばあちゃんが作って、娘と孫が三代で楽しんでいます。
みかん缶詰のゼラチンゼリーとホイップされた卵白が混ざり合って、
ゆるめのカスタードソースを絡めていただく、ふわふわプルプルの爽やかゼリー。
うちの定番になりそうです。

Old recipe of the memory


また、奥付を見ると錚々たる料理写真の大御所が名前を連ねています。
さすが、NHKきょうの料理。

残念ながら、ぼくはまだお世話になったことはありませんが、
来週発売の「NHKテキスト  きょうの健康5月号」で、鳴門の町歩き特集撮影しています。
鳴門のうず潮の大迫力ももちろん素晴らしいのですが、
特集の「肝臓の病気」と「痛風の予防と治療」に釘付けです(苦笑
いろいろ気になる身体のこと、たくさん載ってます。

元気があれば何でもできる。
さ、新年度、気持ちを引き締めて、身体もそろそろ引き締めないとね〜。






25 March, 2016

路上写真会議



After rain,Shinjuku Station.
三月の新宿、雨上がりの土曜日。
8:00pm.

Saturday Night, at Shinjuku.

場所はビルの上のいつもの店で。
その後、見晴らしのよい場所で路上会議。

会議後の阪巻さんの言葉
結局、写真に自分が何を期待してるかというと、
撮り手が世界とどう向き合って何を見ようとしてるか、ということと、その必然性みたいなところで。
それとかけ離れたところでの写真は正直、つまらないなぁ、と思ってたりするかな、。自分の場合は。



Street MTG at Shinjuku.

ただ呑んだくれているわけではありません(w、あしからず。

Street MTG at Shinjuku.

写真のことをいつも考えていて、こうして話せる友人が身近にいることは、
とても幸せなことです。みなさん、いつもありがとう。

三月の新宿、雨上がりの土曜日。

話したいことは尽きなくて、結局、終電近くまで。
まだ少し肌寒いけれど、外で話し込んでいられる陽気は春も近い。いい夜でした。

それにしても、新宿の夜は明るい。
そして、モノクロームが似合う街だ。


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30周年を迎えたツーリングマップル2016年版、発売中です!

Touring Mapple 2016 is now on sale!

   

今年は東北版は茨城県境から宮城山元町まで安達太良縦断。
その晩、青森県弘前までひとっ飛びして、
岩木山から十和田、八戸から盛岡へ抜けるロングツーリング。

関東甲信越版では、赤城山から湯沢を抜けて新潟柏崎へ。
そこから日本海へ出て出雲崎、弥彦山と海を見ながら新潟へと抜けました。

ライダーオススメのツーリングコースや、見どころ&グルメなど、付録の冊子は小さいながらも情報満載。
どうぞ手にとって、中の冊子もご覧下さい〜い!









03 March, 2016

3月2日の撮影

Sweets before the work




撮影前にあまいものいただきました。珈琲がとても美味しい。

ここのところ緊張する現場が続いていて、
すなわち気を使う現像もたまっていてちょっとたいへん。

撮影前にみんなで座卓を囲んでお茶をいただく。
昨日の現場はなんだかリフレッシュタイムでした。
お菓子も珈琲も、それぞれがとても美味しいけれど、それぞれが引き立てあって美味しさ倍増。自分もメリハリつけていかないとね。

現像4件、請求書3件、色見本が刷り上がったら、これから郵便局へ持ち込んで...
そしたら日本酒で桃の節句だ。
さぁて、プリンターくん、もう少しだ、がんばってくれ〜!

24 February, 2016

あと少しで、春。

Tama-sudare Waterfall,Sakata YAMAGATA


 12:30外環練馬発。東北道から山形自動車道へ入り月山を越えて酒田へ。18:00過ぎ到着。昨年は関越経由で新潟を北上して向かったけれど、時間にして1時間ほど早い計算。楯の川酒造さんへ。(今年も持ってきます>関係者各位)
 月山は猛吹雪だったけど到着した酒田は、雨…雨?そう、雨。路肩にも雪はなく、田んぼも土が見えてうっすら残っているくらい。例年よりも雪が少なくて、1月後半になって連日ドカドカ降ったのを待っての取材でしたが、ここ数日の暖気と雨ですっかり雪は溶けてしまったらしい。今年はやっぱり暖冬なんだね。暮らすには過ごしやすくていい冬です、が、写真的には雪切望!
 と、いうことで、市街から山間まで北上すること30分。こんなにも景色が違うのか、というくらい雪に埋もれた世界が広がっていました。夏の玉簾の滝へは何度か来ていたけれど、冬は初めて。今年は氷結しなかったようだけれど、だからこそ雪を踏み進んだ先でとうとうと流れ落ち続けている滝の姿は神々しいものでした。

帰ってきた東京では花粉が舞ってる。
酒田は今日も雪が舞ってる。

あと少しで、春だ。


Snowflakes fly




17 February, 2016

二月も半ば

Mt.FUJI from Gate.9


 7:10am、羽田発、徳島阿波おどり空港行き。天気は晴れ。
 羽田から西へ向かう航路では富士山が良く見える。以前、福岡へ向かったときは西へ向かって富士山の北側へ回り込んだ。その時はまだフィルムカメラで、慌ててポジフィルムを詰め込んで窓に張り付いて撮った。
今回はどっち側かな?と思い添乗員さんに聞いてみると、富士山の南側を通過するとのこと。写真を撮りたいので、というと快く空いている座席へ移動させてくれた。
 羽田から離陸して東京湾を外回りに回るように旋回して上昇していく。この時、機体は大きく右へ傾き東京湾、羽田、関東平野の向こうに朝日を浴びる富士山という美しい景色を見せてくれた。後で聞いた話だけれど、以前は離陸着陸の際は電子機器全般の使用が禁止されていたけれど、最近は、電波を発信しなければカメラもパソコンもスマートフォンも使用可なんだってね。撮りたかったなぁ、と思ったけれど、撮れないと思い、じっと見ていた。記憶に焼き付けた。撮ることを考えないで見ることもとても大事なことだと思う。
離陸から15分ほどで、機体は富士山の南側をゆっくり通過していく。上空から見る富士山はやはり他に類を見ない本州随一の独立峰だ。雪煙を上げる山頂付近、少し南側に下ったところにある大きなクレーター、周囲に広がる広大な裾野。スケールが大きすぎて、これが噴火したらとんでもない事態だなぁと不安になる。コノハナサクヤビメノミコトさま、お願いです。頼むから静かに、厳かにそこに居てください。

Mt.FUJI from JAL453






猫、撮ってます。

 今年も昨年に引き続き「猫の世界 in WACCA池袋2016」に東京猫色で参加いたします。地域猫の保護活動を支援するイベントにてWACCA池袋内に20点ほどの写真を展示いたします。期間中、在廊の予定はありませんが、各作家さんの素敵な作品展示があったり、nekosekaiさんのお洒落な猫グッツがあったり、ユザワヤさんが入っていたり、美味しいレストランがあったり、ゆっくり楽しんでいただける空間だと思います。
2月22日〜29日までの1週間、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください♪



猫、載ってます。


おもてにゃし
酒場の癒しにゃんこたち

猫も好きです。
お酒も好きです。
猫のいる場所が好きです。
猫のことを楽しそうに話す人も好きです。
そんな場所、人、猫が詰まった一冊です。

ぼくが取材に行ったのは8軒、20匹近い猫と会ってきました。
どの店も居心地の良さそうな店で、ゆっくりお酒が楽しめそう。
そこに猫がいるのが何よりの証拠だよね。
人それぞれ、いろんな人がいて、いろんな人生があるけれど、
猫それぞれ、いろんな猫がいて、いろんな猫生がある。

猫のいるお店へふらっと立ち寄るのもいいけれど、
お手元に一冊、お家でこれを肴に一杯いかがですか?

セブン&アイ出版から発売中です!


Family Line