29 October, 2017

独り言

MARUchan at DALIA,Kodenma-cho TOKYO


 七月以来、久しぶりにマルに会いに行った。小伝馬町DALIA食堂。

 ここのところ仕事は忙しかった。いや、正確にはメインだと思っている仕事は思いのほか低調で、それ以外の仕事が多い。仕事に貴賎はないけれど、諸先輩たちの背中を見ていると、望む方向へ繋げていけるだけの計画性と行動力をしっかりと練り上げていかないと、このままは続かない。いつまでもこうしてはいられない。危機感だけを募らせていても、もっと酷い有様になるだけだから、ひとつずつ動いて、確かめていくしかやはり方法はなさそうだ。

 DALIA食堂はモロッコ料理が美味しい。牛肉と無花果と胡桃のタジン鍋、ヤリイカのピルピルを頼む。久しぶりに会う友人は、出会った頃から思えば、住む場所も仕事も、暮らしも随分変わったけど、そういったことを感じさせない距離感の近さは、やはり古くからの友だち特有の感覚だな。それを一層確かなものにしているのがこの空間。DALIA食堂はまるで友達の部屋に遊びに来たかのような居心地の良さがあるんだ。

 ここ最近変わったことといえばヨーグルトを意識して摂るようにしていること。最近は安曇野のヨーグルトがスーパーで売られていて、これがなかなかいい感じ。わりと粘土の高いヨーグルトが好みだ。
 それと、これは夏から変わらないことだけど、よく続いているな、というのがプール通い。夏の間すっかり水泳に夢中だったけど肌寒い季節になったらきっと足が遠のくだろうなと思っていた。でも、逆に拍車がかかって、これはもはや水泳中毒の様相。忙しい撮影から帰って来て、少し時間があればプールへ。自宅でPCの前に張り付いて現像作業をし終えると体をほぐしに泳ぎに。もともと熱中しやすいタチだけど、水の上を滑るように進む爽快感と浮遊感に完全にやられている。といっても、水泳選手のような速度はやはり出なくて、不思議だな、どうしてかな、と、あれこれ工夫をしながら身体の動きを確かめることも、また面白くてやめられない理由の一つだ。
 職業病ともいえる肩甲骨周りのコリを中心に動かせて、ジョギングなどに比べて関節への負担も少なく、心肺機能も鍛えられる。寒い季節も温水プールは快適で、頭の中を空っぽにして呼吸することに集中できる。今のところやめる理由、飽きる理由が見当たらない。ただ身体を動かすことで足りない何かを適度な疲労感で埋めているだけといえばそれまでだけど、気分転換して体力強化できるなら、何もしないよりはまだマシだ。

 最近、仕事じゃないときはNikon D750にMacro-Planarの50mmをつけっ放しにしている。時代はミラーレスなんだろうなと思いつつ、フルサイズの割に小柄で小気味よいリズムで撮影できるD750は過不足ないカメラで、もう一台買ってもいいくらい。とはいっても、発売後、人気のため供給不足でバックオーダーの新型D850がやっぱり気になっているけどね。そして金属製の適度な重さのあるマニュアルレンズは撮る気持ちを明らかに高揚させてくれる。
 カメラはいいものがたくさん出てる。仕事をするために最善のカメラというのも確かにある。それはそのカメラでないと撮ることができないような絶対的性能だったり、費用対効果を考えた上でのベストチョイス。それを否定することはできないのだけど、撮る気にさせるかどうかという、極めて主観的な部分にも大きく左右されてしまう。それでいいんではないか、という気もしている。だってカメラは主観的なものを狙い撮る道具なんだから。

 今週も週末は台風が来ている。週明けはちょっと変わった仕事へ。いや半分以上は愉しみなんだな、これは。そのために今日は4案件ぶんの現像、請求書起こし、納品準備を終えて、今、この時間。久しぶりのブログに吐き出すような独り言。

 明日の朝準備をして、ひと泳ぎしてから出かけようか。明後日以降、いい天気になるといいな。

 おやすみ、またね。