02 September, 2018

8月33日

Plant cabbage seedlings for winter


 お盆を過ぎたあたりから、畑の様子ががらッと変わった。夏の入り口からどこまでも遠くへ蔓を伸ばしていたキュウリはその大きな葉を黄色くした途端、空へ伸びたまま絶命した。畑の紅一点、彩だったトマトはすっかりと雑木林のように生い茂り、すでに小さい実しかつかなくなっている。とり損ねた実は地面に落ちて、そこから新たな芽を出していたり、枝になったまま大小様々な芋虫に中身の美味しいところだけを食い破られていたり、畑はけっこう壮絶でドラマチックだ。
 食べることを最重視するならば、やっぱりまめに足を運んで様子を見て、水をやり、虫をとり、と手間をかけてやらないといけないもんですな。食べることを最重視するならば農薬をしっかりと散布する、という手もあるわけですが。こうして自分で作って、自分で食べる側になって見ると、農薬絶対反対!ともいえず、かといってガンガン農薬使って虫がつかないように育てよう!という気にもなかなかなれず。食べるものを作る難しさというものも、ひしひしと感じています。
 写真は、冬に向けて植えたキャベツの苗。苗を植え替える際には根瘤病を抑えるネビジンという殺菌剤を土によく混ぜ、蛾の幼虫ダイコンシンクイムシに若葉や成長点を食べられてしまわないように殺虫剤をまく。お膳立てを整えたらあとは天気と土が作物を成長させていく。年末までには美味しいロールキャベツが食べられるだろうか。


 大番狂わせで大いに盛り上がった甲子園を終えると、あとの8月は、映画館の会場の灯りがつくのを待ちながら、なんとなくエンドロールを眺めているような夏の終わり。



Roadside of Utsukushigahara Plateau



See the city of Matsumoto from afar



Metoba-gawa Riverside walk Matsumoto NAGANO


Sunset at Hirase-bashi Bridge Azumino,NAGANO



 写真は7月中旬、スケジュールの隙間に思い立って走りにいった信州の夏の日。この日は本当に夕焼けが綺麗で町中の人が空を見てた。この夕焼けをここで見れたから、この夏、乗り切れた気もする。

 SR400を迎え入れたのが7月1日。あの頃からありがたいことに仕事の連絡が続いていて、その代わりバイクに乗って出かけることができない。まるでこの夏の畑と区民プールの往復のために買ったような気もする。もしかして仕事を連れてきてくれる幸運の黄色いオートバイ?それはなんともありがたい話だけれど、少しは一緒に遠出したいんだけどな。隣で妻が、バイクはどこにも逃げないからいいでしょ、と笑っている。


 目まぐるしく変わる空模様で、毎日がどんどん塗り替えられていく。久しぶりに子供と一緒にちびまる子ちゃんを見て、風呂入って、一杯飲んで日曜日を堪能しよう。今年の夏は8月33日まで。いつもより少しだけ長かった8月も今日で終了だ。


A river that tells autumn


27 July, 2018

夏はどこまでも夏だ

夏空




 夏が好きです、とっても。撮影前に駐車場でひとしきり汗をかく季節。あおげば青空、夏の空。

 夏好きのぼくとしてはいつまでもこの季節が続いて欲しいけれど、そういうわけにはいかないから、だからいいんだろうとは思っている。夏の取材はひと段落。けれど今年はまだまだ撮影が続く。ありがたいことだ。

 撮影はライブだと思う。日々の鍛錬と準備を怠らず、いつでも実力を出せる準備をして、そして瞬発力と持久力で現場に臨む。頭の中はそのことだけに集中して、撮影が終われば、また次の撮影のことを考える。明後日のことを考えながらは撮れない。目の前にあるものをどう撮るのか、経験と技術という引き出しをフル動員して乗り切る。この夏は、珍しく慣れないことをひとつ引き受けてしまった。現場に入るまでには想像力をフル動員して準備に準備を重ねる。慣れないことをするときは、延々とその時間が続く。終わりそうもない。なんだかとても手離れが悪く、頭をうまく切り替えることができない。少し困惑している。たまにはそんな時間も必要なのかも、と前向きに捉えつつ、日々の撮影を続けて行く。瞬発力を最大限に上げていこう。

 ということで、せっかくの夏なのに、バイクに乗って出かける時間がない。少し前に思い立って信州へ走りにいっておいて本当によかった。いまはあの日の夏空を思い出しながら、東京の夏空を見上げる時間。



AZUSA-Gawa.River NAGANO 2018
写真は信州松本県道25号、通称山麓線にかかる梓川橋。
欄干が綺麗に塗り直されていて素敵。こうして気楽に停車して撮影を楽しめるのもバイクのいいところ。



「夏はどこまでも夏だ」
このフレーズが10代の頃から耳から離れない。
丸山健二さんの「見よ、月が後を追う」からの一文は、ぼくの夏のイメージそのものになっている。
時間ができたら、ゆっくり読み返したい一冊。


夜はどこまでも夜だ、
夏はどこまでも夏だ。

私たちは走っている、
私たちは流れている、
私たちは動いている。

見よ、月が後を追う

「見よ、月が後を追う」より  丸山健二 著 文藝春秋 


SUMMER TOURING IN NAGANO 2018
写真は梓川の土手の上。SRは足つきもいいし躊躇せず砂利道へ入っていける。いえ、フラットダートへは行きません(w

週末は台風が来る。
雨風、被害が出ませんように。











03 July, 2018

Back to Basics

SR400 60th Anniversary

YAMAHA SR400 60th Anniversary                    

 17年ぶりにバイクに乗った。今日もいい天気だ。

 正直なところ17年のブランクでかなり緊張した乗り出しだったけど、身体はしっかり覚えているもんだ。右側がアクセルとブレーキといった速度の挙動のコントロール。左側がエンジンとミッションをつなぐギアチェンジのコントロール。右手でアクセルを軽く開けながら、左手でクラッチをゆっくりとつないでいく。左足のつま先でシフトを操作しながら右手右足でブレーキを操作して車体の姿勢をコントロールする。
 遠心力に時に身をまかせつつ時に踏ん張りつつ、向かう方向へ視線を向けるとバイクはピタッと自然にその方向へ進む。この感覚はスキーに似てる。あ、スキーももう17、8年行っていないんだった。両手両足を絶え間なく動かしながら移動していく。
 信号で停止したらギアをニュートラルに入れクラッチをリリース、右足でリアブレーキをかける。アイドリングは心地よい振動とともに身体を揺らす。しばらく走ると両膝の間からは強烈な熱気とともにエンジンの存在感が立ち上ってくる。涼しげな印象のあるバイクだけど、夏はエンジンを抱えて走っているわけだからとにかく熱い。この感覚、そうそう、だんだん思い出してきた。信号がかわってスルスルと走り出すと、ヘルメットをかぶった頭には排気音と風切り音だけしか聞こえなくなる。速度が上がると風圧も上がる。どこかからカレーの匂いがする。日陰を走ると空気がひんやりとする。あ、蝉が鳴いている。空間で移動する車と違って、身体剥き出しのまま、いろんな感覚も剥き出しのまま、全身で移動している。

 バイクって、本当に面白い乗りものだと思う。いつもあたりまえに通っている道が、まったく違う世界に感じられる。






  YAMAHA SRは400ccの単気筒。スタンダードでオーソドックス。製造されてから40年間、デザイン的に大きな変更をせずに生産され続けて来た日本のバイクらしいバイク。いままでいろんなバイクに乗って来たけど、40歳を超えて長いブランクのあとに乗り出す今のぼくにはピッタリだと思っている。

 Back to Basics。

 写真は20年ほど前。当時の愛車Vmaxと妻のYB-1。SRのトコトコと走り出す感覚は、単気筒のYB-1に通じるものがあるかな。YAMAHAらしい曲線の美しさと、Vmaxを思い出す懐かしいイエローのタンク。ぼくにとってSRは、そんな愛着が湧いてくるバイクだ。






Goodbye, a bicycle for children
 
 うちの子たち二人とも自転車に乗れるようにしてくれたスヌーピーの黄色い自転車。もとは兄のところで姪が使っていたもののお下がり。
 この自転車が姪とそして娘二人をいろんなところへ連れて行ってくれた。それまでの公園で乗ってた三輪車でもなく、母親の自転車の後ろでもなくて、自分で漕いで進んで、どこまでもどこへでも連れっていってくれる乗りもののはじまり。今はもう小さくなって誰も乗れなくなってしまったので、ここでお役御免。長いことお疲れさまでした。ありがとう。
 この自転車と入れ替わりで、我が家に新しくきた黄色いバイク。こいつはぼくたちにどんな景色を見せてくれるんだろう。


  17年前にご心配かけたみなさん、ごめんなさい。また帰って来ちゃった。安全第一で自分を活かす趣味として楽しんでいこうと思います。



afternoon's Riverbed

 さて、今日も朝からいい天気だ。
 梅雨明けの日差しが容赦ないけれど、風通しいのいい土手の上までちょっと走ってこよう。












25 June, 2018

夏の入り口

The beginning of summer harvest of the field in 2018



 このひと月で、畑の様子は一変した。トウモロコシは背丈ほどの高さに伸び見通しが悪くなった。緑の葉だらけになった畑には、いよいよトマトがポツポツと赤い彩りを添えている。キュウリはしばらく収穫しにいかないとウリのようなお化けキュウリに。低いところにナスも実をつけはじめた。秋までのんびり楽しめるかな。

 梅雨の合間に、夏の入り口みいつけた。







02 May, 2018

さて、お昼は

chinese-style fried rice




 銀座、中華三原。この五月から夜営業のみと。Nikonのサービスにカメラを預けて昼ごはんに三原でタンメン、ができなくなるのか。残念だけど、続けられる形で末長く続けて欲しいお店と料理。そして、今日こそはチャーハンを頼もうと思いながら妻と二人でうかがったこの日...。





Japanese tradisonal restaurant at Ginza TOKYO


Tanmen, Chinese-style stir-fried vegetable noodle soup



 頼んだのは、やっぱりタンメンでした。日頃のルーティンからなかなか逃れられない。美味しいんだよなぁ。いつも通り半分ほど食べたところででたっぷりお酢を回しかけ、いただきました。(妻は揚げ焼きそば、こちらも食べきれないほどの野菜と麺のボリューム)

 やはりチャーハンは次の機会に。ルーティンは自分の思いとは別の形で変えざるをえなくなって今度は夜営業の中華三原で。


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中華三原
東京都中央区銀座5ー9ー5
17:00 - 21:30    日曜休み
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Grilled pork ginger



 恵比寿、めし処こづち、肉生姜定食。おしゃれなお店が立ち並ぶ恵比寿駅周辺で、ホッとするたたずまいとメニューのお店。
 先日、恵比寿に勤めている友人に会いにいった際「時間合えばお昼一緒にいきましょう、劇場にお連れしますよ」といわれたことが店内に入るとよくわかる。使い込まれて年季の入った厨房は整理整頓され、4、5人のスタッフが完全分業制でそれぞれの役割をこなしている。バトンを流れるようにつなぎ、お客さんの目の前へ次々と運ばれてくる料理。不規則だけど心地よいキッチンからの音と香ばしい匂いが胃袋を刺激する。そしてお客さんたちも目の前にした料理を静かにしかし勢いよく口に運ぶ。どちらにも無駄な動きはない。
 中華三原もそうなのだけど長年続いているお店のオペレーションは、洗練されてまるで劇場で舞台を観劇しているかのような楽しさがある。それをいただくお客さんたちもエキストラとして欠かせない。ぼくもはじめてのお店で少し緊張しながら、そのお昼どきのランチタイムショーの一人として舞台に立っている。



Japanese tradisonal restaurant at Ebisu TOKYO


menu board



 この日の日替わり定食はチーズチキンカツ定食。13時前には完売してしまっていたけれど、なんとワンコイン¥500。そしてよくメニューを見ていると、ヒレかつ定食は¥980、とんかつ定食は¥850。カレーではその価格が逆転して、ヒレカツカレーが¥950でトンカツカレーは¥1,100だ。なぜだ。気になってしかたがない。これはいつか確認しなければ。けれど、次は手作りハンバーグ定食を食べてみたいのだ。
 
 また劇場にいって、目で、耳で、鼻で、五感で食事を楽しんでこよう。

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めし処こづち
東京都渋谷区恵比寿1ー7ー6
10:30 - 17:00    日曜休み
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20 April, 2018

車の窓をあけて

Iidabashi at dusk,TOKYO,2018



 エアコンを止めて、車の窓をあけて走るのが気持ちいい季節になったなぁと実感。

 湿度、温度、風も音もにおいも。
 花粉も黄砂もようやくひと段落。

 仕事の方も、ひと段落、ふた段落してのんびりモード。
 時間あるうちにやっておきたいことの備忘録。

● 営業用のブック、ポートフォリオの編集。というか営業そのもの。

● 作りかけのままのホームページ。完成することのない作業。というかきっといつでも作り変えられるようなかたち、枠組みをつくることのほうが大切なのかも。

● 機材のメンテナンス、掃除。カメラ、ストロボ、スタンド類はネジの緩みを確認して雑巾しぼって拭きあげてあげよう。D810を導入して3,000万画素オーバーのデータ処理にちょっともたつきをみせはじめたうちのiMac。Lightroomカタログ用に専用のThunderbolt接続のSSDと、古いノートMacBookからメモリを取り出して8GB増設、計24GBにしたら、シャキッっと動くようになった。

● 読書。積んである本いくつかと、忙しい時にメモしといた本がいくつか。車で動いていると移動時間の読書がないので、こういうときは電車通勤がうらやましかったりもする。

● ジョギング、水泳。忙しい時はリフレッシュという名の現実逃避でいってるけど、のんびりしてる時にやる運動はまた脳みそのべつのところに効く、と思っている。

● ひさしぶりにカメラを持って猫を探しながら町を歩きたい。東京猫色の活動も、ぼくは年明けから休止状態。そろそろ猫たちも、そこかしこでのんびりとし出した頃だ。

● 忙しい時ほど、いろんなものに依存しながら、たよりながら、すがりながら習慣、ルーティーン的に日々を過ごしている。それが間違いなく余裕のない日々を駆け抜けていくひとつのコツだったりもするのだけど、たまにはいつもと同じではない違うものを選んでみる、依存してみる。

 たとえば、いつも散歩の時につけっ放しにしている35mmレンズを135mmにするとか。どうしてもタンメンを毎回たのんでしまう中華料理店でチャーハンをたのんでみるとか。

 忙しい時にはできないこと、いまやっとかないとな。


 と、いうことで、巣山のスケジュール、現在余裕あります。お仕事ももちろん待ってますよ、よろしくお願いいたします。











14 April, 2018

塩漬けの八重櫻

SAKURA bouquet

 今年のお花見、やっといけました。

Spring harvest

 桜の花が咲いてからの降雪、ここのところは寒の戻りだったり、暴風吹き荒れたりお日様はよく照っているけど不安定な天候が続いています。桜も3月末には満開を迎え、今年は一週間、季節が早送りされている感じですね。友人と共同で作業している畑も急いで種撒きして、次の季節を迎える準備を駆け足ではじめています。
 この春はお花見する時間が結局取れなくて車で移動中に都心の桜を窓越しに眺めるだけでしたが、お花見、やっといけました。
 場所は神奈川県大井町。小田急線で新宿から80分、車でいくと東名高速、右ルート左ルートにわかれて富士山がドカーンと目の前にあらわれるあそこです。東京を同心円の中心にひろがってきた都市と、山、森、海、自然の狭間、里山とよばれる風景の残る場所。この場所に強く惹かれ、通って、そこからひとといとなみをみてきた友人の誘いで、お花見をしながらそのお花を収穫する!というはじめての体験をしてきました。(友人が展開している活動はこちら「Shiinoki Retreat」)
 というのも実は、目的はお花見ではなくて、この地域は桜の塩漬けの有名な産地。全国シェア8割。海外からも注目されているこの場所で、この時期に満開となる八重桜、関山(カンザン)の収穫のお手伝いをさせていただいたのです。


Cherry harvest


 30枚以上の花びらが幾重にも重なりピンクに色づき、大きなもので5cmほどになる桜の花を、ひとつひとつ手で摘み取っていく作業。桜の塩漬けにするのは、つぼみだけなのかな、と思っていたけれど、つぼみも花もすべて摘んじゃう。その後、塩と梅酢で漬け込んで、干した後に完成となる。熟練の方になると2、3時間で1本の樹をまるっと収穫されるらしい。桜はどうしたって季節がきたら一気に開いてしまうもの。収穫もそのタイミングに合わせて10日ほどの間に全て収穫しなければならないので、本気モードで収穫していると桜を愛でている時間はないそうです。とはいえ、ぼくらはいつも見ているだけの桜の花。ひとつづつ手を伸ばし枝から摘んでいくそれは、手の中で桜のブーケのようになって、それをまた眺め、写真を撮って...もちろん、なかなか作業は進みません。

 農家のかたにお昼を用意していただいて一息ついて、摘んでいた桜の木の下にシートひろげてお昼ご飯。木に残る桜をながめ、摘み終えてケースにまとめられた桜を見ながら、塩漬けの桜を細かく切ってご飯に混ぜ込んだ桜のおにぎりを頬張る。もちろん、なかなか作業は進みません。


Onigiri with Sakura pickling in salt




View from the top of the hill at Ooi Kanagawa 2018

 
 都心から一時間強でこられる場所には大自然と呼べるような広がりのある景色があって、小高い丘からは、はるか東に横浜、南に相模湾、真鶴岬、北に大山、東に富士山をのぞむ。里山の定義はいろいろあるけれど、ここはひとと自然とのまじわる場所だと思う。ひとの手が入りながら自然との距離感を保ち、つかず離れずに寄り添っている。むしろ積極的にひとの手を入れることによって、ひとと自然が共に過ごしやすい時間を保っている場所。
 写真を撮っていると「誰も足を踏み入れたことのない未踏の地」「誰も見たことのない風景」というものへの憧れがある。写真家の水越武さんや冒険家の石川直樹さんの撮る山岳写真のような、たどり着いたもの、狙い続けたものにしか見ることのできない景色、ひとの手の届かない自然の場所、ひとを寄せ付けない厳しい環境や、動植物たちが自然のままの姿で在る世界。そういったエクストリームな場所への憧憬は確かに好奇心をくすぐるけれど、いま目の前に広がっているこの風景はいずれ誰も見たことのない景色になってしまうのかもしれない。ひとがいるからこそひろがるこの場所、ひとも変わるし、時代も変わる、町も自然も生き物のように変わり続けていく。ここはそんな絶妙なバランスの上に成り立っている境界線のような場所なんではないか、そう感じながらシャッターを切っていた。

 畑ではいつも土と汗にまみれての収穫だけど、こんなにハッピーな収穫体験ははじめてでした。桜の花は春先に目で見て楽しむものだったけれど、これからは、収穫するもの、料理するもの、そして一年通じて美味しいただくものになりました。ごちそうさまでした♪


pickling Sakura before salted


桜の塩漬けを使った美味しいレシピ、ご助言くださーい♪

13 April, 2018

ペンションありす

I love the view through this window.



 今年の春は連日撮影があったため、子どもたちが春休みに入ってから新学期が始まるまで休みなしでした。ということで、お花見もできずどこにも連れていくこともできず。撮影を終えた後の溜まった現像の長いトンネルを抜けたらいくぞと、楽しみにしていたパーティに参加してきました。学生時代にお手伝いにいっていた信州の乗鞍高原ペンションありすの26th Anniversary Party。歴代スタッフが集まってオーナー夫妻にもてなしてもらう、という、ありがたい企画。ほんとだったらお世話になったぼくらがオーナーたちに恩返ししないといけないのにね、今回もちゃっかりおもてなししていただいちゃいました。
 この宿はオーナーご夫婦お二人ともバイク乗りということで、ライダーさんたちが集って来る場所で、ぼくも当時乗っていたバイクのオーナーズクラブYAMAHA 10valvesでお世話になったことがきっかけだった。お手伝いといってもぼくがベットメイクや洗い物を手伝ったのは2、3度くらい。1999年のHONDA VTRオーナーズクラブミーティングがはじめてだったかな。あとはお客として宿泊したり、乗鞍に遊びにいってお茶してきたり、ということの方が多かったんだけど、いまでもこうして声をかけていただけてとても嬉しいです。

 週末寒気が流れ込むということで乗鞍の天気予報は雪。一昨日うっかり履き替えてしまったノーマルタイヤを朝、再びスタッドレスに履き替えていざ中央道を北へ。富士山もくっきり見えるほど青空もひろがって、甲府は桃が満開で、南アルプス駒ケ岳は山頂に雪をかぶって、桜の名所 高遠城趾公園の満開宣言も出ている伊那付近は町中の桜が満開に。雪の降る気配はここまでなし。しかし国道19号、藪原交差点から上高地方面へ入ると途端に暗雲垂れ込めて、チラチラと白い雪が舞いはじめる。やはりここは同じ信州といえど別世界だ。途中、乗鞍スーパー林道への分かれ道で、まだ冬季通行止めかな〜?とのぞいて見るとゲートが半分開いている...さてどこまでいけるかちょっと様子を見てみようかなと寄り道したら、


Stag in the snow street、April Norikura Super Forest road,Nagano


ハマりました(泣

 時刻は16時過ぎ。雪の勢いはだんだん強くなってきて、このままスタッグしてたら、夕飯に間に合わないどころか、ここで一泊?いやいや、ありえん(笑 バックギアに入れて、目一杯押してなんとか脱出しました。ひとりだったらやばかった。過信は禁物ですね。そしてやはり次買う車は4WDだな、と。
 夕飯の時間にも間にあいました。これ全部、オーナー奥様の手料理。さらに5種類のケーキもすべて!驚愕。


foods




sweets


 ひさしぶりにお会いする面々、アルバイトスタッフはそれぞれ時期も違うのではじめましての方も多いのですが、やはり同時代に同じこの場所で、オーナーご家族と時間を過ごした者同士なので、話しだすとあっという間にあの頃に戻れてしまう。今や、参加スタッフよりもスタッフたちの子どもたちの方が多くなってしまってるんだけどね。
 雪は夜になっても止む気配なく、ぼくらも夜遅くまで楽しんで、朝はのんびり起きてきて雪を眺めながら昼頃までみんなでゆっくりして、そのあと、みんな順番に名残惜しそうに帰路につきました。オーナー夫妻は朝食準備から、朝食&お土産のパンを焼いたり、ほとんど寝ていない模様。本当にすみません、ありがとうございます。(ちなみにありすのパンはすべてオーナーの手作り!)

Good morning



my friend in Norikura ,NAGANO


 当時のみんなが、こうして声をかけてもらって、この場所にみんなで集まって、これってすごいなぁ。ぼくと妻が働いていた松本の喫茶店はもう店じまいしてしまったようで、当時のバイトスタッフの連絡先もわからない人の方が多い。ママは元気にしているだろうか。年末に紹介した松本の酒茶屋やんちゃ亭も今月で22周年。お店は途中、場所を移したけれど、暖簾をくぐると迎えてくれる大将と店の味、雰囲気は何も変わっていない。
 場所を続けていく、その場所にいるってすごいことなんだと、あらためて嬉しくなります。そこに笑顔でいてくれるから、また今度くるね!って気持ちで、元気を取り戻して自分のいる場所に戻っていけるんだよね。

 オーナー、ぴーさん、ありがとうございました!またみんなで会いにいきます!


Pension Stuff Alumni association


SOBA at Rest House


 教えてもらったレストハウスチロルで美味しい蕎麦を堪能してから、さて週末夕方の中央道の渋滞へ向かいましょうか。一泊二日、弾丸的ではあったけれど、本当にゆっくりできてリフレッシュできた時間だった。

 やりなおそうっと、いろんなことを。

 なごり雪にしてはいい勢いで降り続いてやむ気配はない。寒くなった頃に、また会おうね、雪。

Snowflakes still flying

12 April, 2018

ツーリングマップル2018

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 春爛漫ですね、昭文社ツーリングマップル、2018年版発売しています。

 毎年、ツーリングマップル制作チームの中で、うちうちに選び、祝う表紙大賞。
関西版担当ライダーの滝野沢優子さんが独断と偏見で選ぶ滝野沢賞に、東北R版。
デザイナー大熊さんがデザインや構成の観点から選ぶ大熊賞に、関東R版。
なんとWで受賞しました。

 大熊賞をいただくのは3年ぶり。そして嬉しいことに関東甲信越版での受賞は初めてです。

 今年の関東甲信越版の撮影は天候に非常に悩まされました。一度目は翌日の悪天候の予報に取材を断念して一時帰還。出直した別日も初日は朝から好天に恵まれたものの翌日は曇天模様。表紙撮影に欲しい日差しとロケーションには恵まれず、悔しい思いで撮影を終了した記憶があります。関東甲信越版の表紙は水上宝台樹スキー場からの眺め。北関東の緑深い山並みに溶け込むように佇むグリーンのKawasaki ヴェルシス。影の伸び方を見ていただくとわかりますが実は夕方ギリギリの撮影でした。早朝から走り回ってラストカットで偶然見つけたロケーション。苦労したぶん喜びも倍増です。ライダーの中村さん、そして関係者のみなさん、ありがとうございました!

 東北版は鳥海山ブルーラインから。海からなだらかにそびえる独立峰、鳥海山の裾野に広がる平野と空の青と混ざるよう広がる日本海。鉄人ライダー賀曽利さんと巡った10年目の夏の様子はこちらの→記事に。

 今年もシーズン、はじまったね。
 そろそろいろいろ再始動していかないとな。


07 January, 2018

あけました

Offering to God.

 あけましておめでとうございます。あけてしまいましたね、すっかり。ギリギリ本日、松の内。とはいっても、この週末は三連休。なんとなく正月気分がまだ抜けない。写真は二年参りの最寄りの神社にて。かわいらしいお供え物。年明け早々からなんだかほっとします。

 年初のご挨拶がずいぶん遅れてしまいましたが、今年も故郷へ帰省してゆっくり過ごしてきました。双方の実家にて美味しいもの食べてばかりの寝正月、すっかりお世話になりました。


Sparks flying over the moonlit night

 昨年から言葉でつまずいている。年末にも、たぶんこの正月も言葉で失敗した。思っていること、考えていること、態度や性根そのものが言葉になって出てくると言われればそれまでだけど、でも言葉にして伝えるときのニュアンスや相手への伝わり方、ちょっとしたことで大きな違いが出てしまう。文字でも声でも。伝わった言葉はどこかの失言ばかりする政治家のように撤回したりなかったことには、なかなかならない、よね、実際は。
 なので、今年は年初から、言葉について考えている。作家の辺見庸さんの本の中にヒントがあった。

〈撮る〉時の構図(フレーミング)と〈書く〉構想(フレーミング)の違いだけでなく、〈撮る〉文法と〈書く〉文法の相違

 声に出すことはまた〈書く〉とは違ってくるんだよな...そんなことを思いながら、過ごしている。

Evening reflected in water.

 年末から天気もずっと穏やかで、過ごしやすいお正月でした。本日、稽古初めで道場へ。明日は泳ぎ初めに区民プールへ行って年末年始の休息でなまった身体を起こしてきます。
 

 スロースタートなのは例年通り。今週からは連続して現場が続く。一気に全開へ持っていかなきゃ。今年もどうぞよろしくお願いいたします!