25 January, 2021

最近のお仕事、とか。


本日は、今年度の最終の畑の収穫&お片付け。あまり形良くは育たなかった人参、大きくなりすぎた大根に、長ネギ、キャベツ。遅い10月末に蒔いたほうれん草は予想以上にしっかりと育ってくれた。

収穫はやっぱり大事。全ての野菜にはタイミングがあって、その時、その気温、その時期に、成すべきことをなさなければ、そして旬な時にきちんと収穫しなければ、美味しく食べられるようには育たない。

でもね、収穫も大事だけど、そればかりを考えていると数や形や大きさ、収量のことばかりが気になってしまう。それは仕事。育ちのいい野菜をたくさん育てることはプロの農家に任せよう。大事なのは、育て、育ち、食べる、生きる。地面からできたものを食べることで地面とのつながりを実感する。ぼくらも野菜と一緒、土から出てきた生き物のひとつだ。

昨年は畑の時間、季節感があったことでどれだけ救われたことか。 気がつけば一月もあと数日。日が少しづつ長くなった。季節は確実に進んでいますね。来季も土いじり、できるといいな。



その畑の横にあるレストランでTwitterが呟いていたなかに見知った名前を見かけたので調べてみたら、公私共にお世話になっている料理家貝谷郁子先生の1996年の著書だった。鮮やかな表紙に惹かれて古本を探して手に入れた。

あとでご本人に伺ったところ、元は雑誌の連載で当時3ヶ月に一度、3ヶ月分の取材をしにイタリアへ行き、ひとりで取材・撮影をしたものをまとめた書籍とのこと。ページを開くとまずルッカという街と人のことが描かれ、リリアナおばさんやマルタさんなど、ルッカで暮らす人々と彼らがいつも食べている特別ではない家族のレシピが紹介されている。

当時、カメラは露出の難しいポジフィルムで、いろんなお宅のさまざまなキッチンの中に入り込み料理工程も丁寧に撮影しながら、レシピをメモして、出来上がった料理を一番美味しいタイミングで写真に収めている。そして、それをみんなで味わって楽しんでいる様子が写真から、文章から伝わってくる。すごい。貝谷さんのイタリアへの、ルッカへの情熱からできているような、そんな素敵な本。

コロナでどこにも行けない昨今、イタリアの田舎へ旅して歓待されたような、幸せな気分になれる本でした。きょうは美味しいワインでも、飲んじゃおうかな。



そして、自分の撮影した本も宣伝しておきます。

「しっかり食べてきれいになる たんぱく質の作りおき&ラク早おかず320」新生出版社/食のスタジオ編  発売中!

うちでも最近、成長期の娘たちがプロテインを飲み始めてみたりたんぱく質に注目していたところ。この本を撮影してから、食卓にもたんぱく質が自然と増量されています。

身体をつくる重要な栄養素たんぱく質。ここのところ糖質オフや脂質オフも注目されていますが、なにを摂らないかよりも、なにを美味しく摂るかを考えたほうが楽しいですよ、きっと。


そしてもう一冊は、

「これなら朝ラク! 10分弁当: かんたん300おかず」学研プラス/食のスタジオ編  1月28日発売!

食材準備から詰めるところまで10分!段取りを中心に、定番から流行りのスープジャー弁当まで掲載されています。素材別の作りおきおかずもたくさん載っていて、お弁当だけでなく毎日の食卓にも役立ちます。


さらにもう一冊。

ツーリングマップル・・・は、現在最終段階、編集部にて鋭意製作中ですが、なぜか、どうしてか、まっぷると猫がコラボレーション!『にゃっぷる』が発売されます! 

ねこ好き編集部員の妄想から生まれたという、まっぷるによるねこ旅本『にゃっぷる』。ツーリングマップルから出張して参加させてもらいました。いったいどんな本なのか、詳しくは昭文社のサイトから。猫好き、旅好き、必携です!



「にゃっぷる」昭文社 1月29日発売!




最後にもう一冊だけ。

「イッカボック」静山社

ハリーポッターシリーズの作者、J.K.ローリングさんの最新作です。物語の中で数年が経ち登場人物の成長も描いている読み応えのある物語でしたが、先が気になって一気読み。途中、要所にある挿絵がビジュアルイメージを広げてくれます。じつはこれらの挿絵、昨年募集された挿絵コンテストの作品たちで、娘の挿絵も載っています。親バカですが、いい絵です、はい。子どもたちのイメージで描かれる本の世界は、とても鋭くて、そしてユニーク。各国ごとにコンテストを開催したようなので、各国版、挿絵が違うのだそうです、海外版のイッカボックも見てみたいなぁ。

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