03 July, 2018

Back to Basics

SR400 60th Anniversary

YAMAHA SR400 60th Anniversary                    

 17年ぶりにバイクに乗った。今日もいい天気だ。

 正直なところ17年のブランクでかなり緊張した乗り出しだったけど、身体はしっかり覚えているもんだ。右側がアクセルとブレーキといった速度の挙動のコントロール。左側がエンジンとミッションをつなぐギアチェンジのコントロール。右手でアクセルを軽く開けながら、左手でクラッチをゆっくりとつないでいく。左足のつま先でシフトを操作しながら右手右足でブレーキを操作して車体の姿勢をコントロールする。
 遠心力に時に身をまかせつつ時に踏ん張りつつ、向かう方向へ視線を向けるとバイクはピタッと自然にその方向へ進む。この感覚はスキーに似てる。あ、スキーももう17、8年行っていないんだった。両手両足を絶え間なく動かしながら移動していく。
 信号で停止したらギアをニュートラルに入れクラッチをリリース、右足でリアブレーキをかける。アイドリングは心地よい振動とともに身体を揺らす。しばらく走ると両膝の間からは強烈な熱気とともにエンジンの存在感が立ち上ってくる。涼しげな印象のあるバイクだけど、夏はエンジンを抱えて走っているわけだからとにかく熱い。この感覚、そうそう、だんだん思い出してきた。信号がかわってスルスルと走り出すと、ヘルメットをかぶった頭には排気音と風切り音だけしか聞こえなくなる。速度が上がると風圧も上がる。どこかからカレーの匂いがする。日陰を走ると空気がひんやりとする。あ、蝉が鳴いている。空間で移動する車と違って、身体剥き出しのまま、いろんな感覚も剥き出しのまま、全身で移動している。

 バイクって、本当に面白い乗りものだと思う。いつもあたりまえに通っている道が、まったく違う世界に感じられる。






  YAMAHA SRは400ccの単気筒。スタンダードでオーソドックス。製造されてから40年間、デザイン的に大きな変更をせずに生産され続けて来た日本のバイクらしいバイク。いままでいろんなバイクに乗って来たけど、40歳を超えて長いブランクのあとに乗り出す今のぼくにはピッタリだと思っている。

 Back to Basics。

 写真は20年ほど前。当時の愛車Vmaxと妻のYB-1。SRのトコトコと走り出す感覚は、単気筒のYB-1に通じるものがあるかな。YAMAHAらしい曲線の美しさと、Vmaxを思い出す懐かしいイエローのタンク。ぼくにとってSRは、そんな愛着が湧いてくるバイクだ。






Goodbye, a bicycle for children
 
 うちの子たち二人とも自転車に乗れるようにしてくれたスヌーピーの黄色い自転車。もとは兄のところで姪が使っていたもののお下がり。
 この自転車が姪とそして娘二人をいろんなところへ連れて行ってくれた。それまでの公園で乗ってた三輪車でもなく、母親の自転車の後ろでもなくて、自分で漕いで進んで、どこまでもどこへでも連れっていってくれる乗りもののはじまり。今はもう小さくなって誰も乗れなくなってしまったので、ここでお役御免。長いことお疲れさまでした。ありがとう。
 この自転車と入れ替わりで、我が家に新しくきた黄色いバイク。こいつはぼくたちにどんな景色を見せてくれるんだろう。


  17年前にご心配かけたみなさん、ごめんなさい。また帰って来ちゃった。安全第一で自分を活かす趣味として楽しんでいこうと思います。



afternoon's Riverbed

 さて、今日も朝からいい天気だ。
 梅雨明けの日差しが容赦ないけれど、風通しいのいい土手の上までちょっと走ってこよう。












25 June, 2018

夏の入り口

The beginning of summer harvest of the field in 2018



 このひと月で、畑の様子は一変した。トウモロコシは背丈ほどの高さに伸び見通しが悪くなった。緑の葉だらけになった畑には、いよいよトマトがポツポツと赤い彩りを添えている。キュウリはしばらく収穫しにいかないとウリのようなお化けキュウリに。低いところにナスも実をつけはじめた。秋までのんびり楽しめるかな。

 梅雨の合間に、夏の入り口みいつけた。







02 May, 2018

さて、お昼は

chinese-style fried rice




 銀座、中華三原。この五月から夜営業のみと。Nikonのサービスにカメラを預けて昼ごはんに三原でタンメン、ができなくなるのか。残念だけど、続けられる形で末長く続けて欲しいお店と料理。そして、今日こそはチャーハンを頼もうと思いながら妻と二人でうかがったこの日...。





Japanese tradisonal restaurant at Ginza TOKYO


Tanmen, Chinese-style stir-fried vegetable noodle soup



 頼んだのは、やっぱりタンメンでした。日頃のルーティンからなかなか逃れられない。美味しいんだよなぁ。いつも通り半分ほど食べたところででたっぷりお酢を回しかけ、いただきました。(妻は揚げ焼きそば、こちらも食べきれないほどの野菜と麺のボリューム)

 やはりチャーハンは次の機会に。ルーティンは自分の思いとは別の形で変えざるをえなくなって今度は夜営業の中華三原で。


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中華三原
東京都中央区銀座5ー9ー5
17:00 - 21:30    日曜休み
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Grilled pork ginger



 恵比寿、めし処こづち、肉生姜定食。おしゃれなお店が立ち並ぶ恵比寿駅周辺で、ホッとするたたずまいとメニューのお店。
 先日、恵比寿に勤めている友人に会いにいった際「時間合えばお昼一緒にいきましょう、劇場にお連れしますよ」といわれたことが店内に入るとよくわかる。使い込まれて年季の入った厨房は整理整頓され、4、5人のスタッフが完全分業制でそれぞれの役割をこなしている。バトンを流れるようにつなぎ、お客さんの目の前へ次々と運ばれてくる料理。不規則だけど心地よいキッチンからの音と香ばしい匂いが胃袋を刺激する。そしてお客さんたちも目の前にした料理を静かにしかし勢いよく口に運ぶ。どちらにも無駄な動きはない。
 中華三原もそうなのだけど長年続いているお店のオペレーションは、洗練されてまるで劇場で舞台を観劇しているかのような楽しさがある。それをいただくお客さんたちもエキストラとして欠かせない。ぼくもはじめてのお店で少し緊張しながら、そのお昼どきのランチタイムショーの一人として舞台に立っている。



Japanese tradisonal restaurant at Ebisu TOKYO


menu board



 この日の日替わり定食はチーズチキンカツ定食。13時前には完売してしまっていたけれど、なんとワンコイン¥500。そしてよくメニューを見ていると、ヒレかつ定食は¥980、とんかつ定食は¥850。カレーではその価格が逆転して、ヒレカツカレーが¥950でトンカツカレーは¥1,100だ。なぜだ。気になってしかたがない。これはいつか確認しなければ。けれど、次は手作りハンバーグ定食を食べてみたいのだ。
 
 また劇場にいって、目で、耳で、鼻で、五感で食事を楽しんでこよう。

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めし処こづち
東京都渋谷区恵比寿1ー7ー6
10:30 - 17:00    日曜休み
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20 April, 2018

車の窓をあけて

Iidabashi at dusk,TOKYO,2018



 エアコンを止めて、車の窓をあけて走るのが気持ちいい季節になったなぁと実感。

 湿度、温度、風も音もにおいも。
 花粉も黄砂もようやくひと段落。

 仕事の方も、ひと段落、ふた段落してのんびりモード。
 時間あるうちにやっておきたいことの備忘録。

● 営業用のブック、ポートフォリオの編集。というか営業そのもの。

● 作りかけのままのホームページ。完成することのない作業。というかきっといつでも作り変えられるようなかたち、枠組みをつくることのほうが大切なのかも。

● 機材のメンテナンス、掃除。カメラ、ストロボ、スタンド類はネジの緩みを確認して雑巾しぼって拭きあげてあげよう。D810を導入して3,000万画素オーバーのデータ処理にちょっともたつきをみせはじめたうちのiMac。Lightroomカタログ用に専用のThunderbolt接続のSSDと、古いノートMacBookからメモリを取り出して8GB増設、計24GBにしたら、シャキッっと動くようになった。

● 読書。積んである本いくつかと、忙しい時にメモしといた本がいくつか。車で動いていると移動時間の読書がないので、こういうときは電車通勤がうらやましかったりもする。

● ジョギング、水泳。忙しい時はリフレッシュという名の現実逃避でいってるけど、のんびりしてる時にやる運動はまた脳みそのべつのところに効く、と思っている。

● ひさしぶりにカメラを持って猫を探しながら町を歩きたい。東京猫色の活動も、ぼくは年明けから休止状態。そろそろ猫たちも、そこかしこでのんびりとし出した頃だ。

● 忙しい時ほど、いろんなものに依存しながら、たよりながら、すがりながら習慣、ルーティーン的に日々を過ごしている。それが間違いなく余裕のない日々を駆け抜けていくひとつのコツだったりもするのだけど、たまにはいつもと同じではない違うものを選んでみる、依存してみる。

 たとえば、いつも散歩の時につけっ放しにしている35mmレンズを135mmにするとか。どうしてもタンメンを毎回たのんでしまう中華料理店でチャーハンをたのんでみるとか。

 忙しい時にはできないこと、いまやっとかないとな。


 と、いうことで、巣山のスケジュール、現在余裕あります。お仕事ももちろん待ってますよ、よろしくお願いいたします。











14 April, 2018

塩漬けの八重櫻

SAKURA bouquet

 今年のお花見、やっといけました。

Spring harvest

 桜の花が咲いてからの降雪、ここのところは寒の戻りだったり、暴風吹き荒れたりお日様はよく照っているけど不安定な天候が続いています。桜も3月末には満開を迎え、今年は一週間、季節が早送りされている感じですね。友人と共同で作業している畑も急いで種撒きして、次の季節を迎える準備を駆け足ではじめています。
 この春はお花見する時間が結局取れなくて車で移動中に都心の桜を窓越しに眺めるだけでしたが、お花見、やっといけました。
 場所は神奈川県大井町。小田急線で新宿から80分、車でいくと東名高速、右ルート左ルートにわかれて富士山がドカーンと目の前にあらわれるあそこです。東京を同心円の中心にひろがってきた都市と、山、森、海、自然の狭間、里山とよばれる風景の残る場所。この場所に強く惹かれ、通って、そこからひとといとなみをみてきた友人の誘いで、お花見をしながらそのお花を収穫する!というはじめての体験をしてきました。(友人が展開している活動はこちら「Shiinoki Retreat」)
 というのも実は、目的はお花見ではなくて、この地域は桜の塩漬けの有名な産地。全国シェア8割。海外からも注目されているこの場所で、この時期に満開となる八重桜、関山(カンザン)の収穫のお手伝いをさせていただいたのです。


Cherry harvest


 30枚以上の花びらが幾重にも重なりピンクに色づき、大きなもので5cmほどになる桜の花を、ひとつひとつ手で摘み取っていく作業。桜の塩漬けにするのは、つぼみだけなのかな、と思っていたけれど、つぼみも花もすべて摘んじゃう。その後、塩と梅酢で漬け込んで、干した後に完成となる。熟練の方になると2、3時間で1本の樹をまるっと収穫されるらしい。桜はどうしたって季節がきたら一気に開いてしまうもの。収穫もそのタイミングに合わせて10日ほどの間に全て収穫しなければならないので、本気モードで収穫していると桜を愛でている時間はないそうです。とはいえ、ぼくらはいつも見ているだけの桜の花。ひとつづつ手を伸ばし枝から摘んでいくそれは、手の中で桜のブーケのようになって、それをまた眺め、写真を撮って...もちろん、なかなか作業は進みません。

 農家のかたにお昼を用意していただいて一息ついて、摘んでいた桜の木の下にシートひろげてお昼ご飯。木に残る桜をながめ、摘み終えてケースにまとめられた桜を見ながら、塩漬けの桜を細かく切ってご飯に混ぜ込んだ桜のおにぎりを頬張る。もちろん、なかなか作業は進みません。


Onigiri with Sakura pickling in salt




View from the top of the hill at Ooi Kanagawa 2018

 
 都心から一時間強でこられる場所には大自然と呼べるような広がりのある景色があって、小高い丘からは、はるか東に横浜、南に相模湾、真鶴岬、北に大山、東に富士山をのぞむ。里山の定義はいろいろあるけれど、ここはひとと自然とのまじわる場所だと思う。ひとの手が入りながら自然との距離感を保ち、つかず離れずに寄り添っている。むしろ積極的にひとの手を入れることによって、ひとと自然が共に過ごしやすい時間を保っている場所。
 写真を撮っていると「誰も足を踏み入れたことのない未踏の地」「誰も見たことのない風景」というものへの憧れがある。写真家の水越武さんや冒険家の石川直樹さんの撮る山岳写真のような、たどり着いたもの、狙い続けたものにしか見ることのできない景色、ひとの手の届かない自然の場所、ひとを寄せ付けない厳しい環境や、動植物たちが自然のままの姿で在る世界。そういったエクストリームな場所への憧憬は確かに好奇心をくすぐるけれど、いま目の前に広がっているこの風景はいずれ誰も見たことのない景色になってしまうのかもしれない。ひとがいるからこそひろがるこの場所、ひとも変わるし、時代も変わる、町も自然も生き物のように変わり続けていく。ここはそんな絶妙なバランスの上に成り立っている境界線のような場所なんではないか、そう感じながらシャッターを切っていた。

 畑ではいつも土と汗にまみれての収穫だけど、こんなにハッピーな収穫体験ははじめてでした。桜の花は春先に目で見て楽しむものだったけれど、これからは、収穫するもの、料理するもの、そして一年通じて美味しいただくものになりました。ごちそうさまでした♪


pickling Sakura before salted


桜の塩漬けを使った美味しいレシピ、ご助言くださーい♪