13 December, 2016

ある冬の日

One autumn day, at an ordinary park


 ある冬の日。普通の公園にて。そんな見慣れた日常に心奪われるお年頃。

 特別なソレや、決定的なアレは、もちろんすごいインパクトで胸に迫る。それはまたそれですごいディープインパクトです。撮れない悔しさや撮りに行かない情け無さを超える勢いで叫ぶ、ぼくにしか撮れないぼくの日常。...まぁ誰も見ないわな、そう、ぼくのためにぼくが撮る写真。

 なんの変哲も無い公園の風景。紅葉の時期で、陽の加減がとてもいい時間で、とても印象的で。
 粘っていれば木の葉舞い落ちる決定的瞬間が撮れたかもしれない。超広角レンズを持っていけば広がる公園の紅葉をもっともっと表現できたかもしれない。
 子どもと出かけた休日の公園で、あぁ美しいな、と思って撮った一枚は、それでいいんではなかろうか、と思う冬の一枚。

「写真なんか撮ってないで、一緒に遊ぼーよ」

 それでいいんではないだろうか、と思う冬の一日。

                                ひとり写真会議中。







04 December, 2016

初雪

Autumn leaves in snow



 今週から12月。先週は雪が降った。観測史上初の早いタイミングで東京にも雪。朝から降り出した雪に嬉々として登校していく小学生たちに負けじとバスで埼玉県新座の平林寺へ。見慣れたバス通りからの景色はすでに真っ白で、ここは信州か?といった西東京の風景。


Red leaf in white

Autumn leaves and snow at Heirinji, Saitama 2016



 到着してみるとほとんどが写真を撮りにきてる人達だった。この悪天候の中、写真を撮るためによくもまぁ、がんばるなぁ。ぼくもその一人だけど。右を向いても左を向いても紅葉と雪、いい構図を探すカメラマンばかり。写真って何だろうねぇ。撮影っていったい。。。と悶々とひとり写真会議をしながら、雪の平林寺を散策。紅葉も見頃ではあったけれど、雪で隠れてしまうね。やっぱり紅葉は陽射しの下が一番美しいと思う。4年前の平林寺の紅葉はこちら




Seasonally fast snow




Autumn leaves and snow



 今年も最後の月になってしまいました。昨年からタイミングよく繋がって、いろいろ慌ただしく動き回ってきたけれど、11月からひと段落。暇になってしまった。忙しい時はオフが欲しいと思いながら、予定が途切れると「この先電話がならなかったらどうしよう」と途端に不安に。本当はこのタイミングで後先考えず旅に出るのがいいんだけどね。仕事はないけどいろいろあって今はちょっと動けない。
 このタイミングで、メインカメラの不調に気付き、メインレンズもガタが出て、メイン三脚のギアが壊れ、ストロボの発光不良と立て続けに壊れだした。思えば今年は、壊れる年でした。自宅居間のエアコンが壊れ、洗濯機が壊れ、ウォシュレットが壊れ、台所の蛇口からは水漏れ、車は飛び石でフロントガラスが割れ、不注意でバンパーを擦った。ブレーキ交換に冬用タイヤも夏用タイヤも合わせて8本新調。まぁ、消耗品は仕方がないけれど。ここにきて撮影機材もガタガタと。カメラとストロボは、サービスセンターにオーバーホールを頼んで、壊れた三脚は部品を取り寄せて自分で修理して。今年を一文字で表すとぼくは「壊」だろうか(苦笑)いやいや、タイミングは重なったけれど壊れゆくものを整え、直し再生しているのだから「甦」としておこう。

 さあ、あとひと月。もう何が壊れても驚かないけど(笑)自分の身体だけは壊れないよう、このお暇の間にしっかり休めていろいろ漲らせていかないと。
 まずは仕事場の掃除からだな。さてさて。