02 September, 2018

8月33日

Plant cabbage seedlings for winter


 お盆を過ぎたあたりから、畑の様子ががらッと変わった。夏の入り口からどこまでも遠くへ蔓を伸ばしていたキュウリはその大きな葉を黄色くした途端、空へ伸びたまま絶命した。畑の紅一点、彩だったトマトはすっかりと雑木林のように生い茂り、すでに小さい実しかつかなくなっている。とり損ねた実は地面に落ちて、そこから新たな芽を出していたり、枝になったまま大小様々な芋虫に中身の美味しいところだけを食い破られていたり、畑はけっこう壮絶でドラマチックだ。
 食べることを最重視するならば、やっぱりまめに足を運んで様子を見て、水をやり、虫をとり、と手間をかけてやらないといけないもんですな。食べることを最重視するならば農薬をしっかりと散布する、という手もあるわけですが。こうして自分で作って、自分で食べる側になって見ると、農薬絶対反対!ともいえず、かといってガンガン農薬使って虫がつかないように育てよう!という気にもなかなかなれず。食べるものを作る難しさというものも、ひしひしと感じています。
 写真は、冬に向けて植えたキャベツの苗。苗を植え替える際には根瘤病を抑えるネビジンという殺菌剤を土によく混ぜ、蛾の幼虫ダイコンシンクイムシに若葉や成長点を食べられてしまわないように殺虫剤をまく。お膳立てを整えたらあとは天気と土が作物を成長させていく。年末までには美味しいロールキャベツが食べられるだろうか。


 大番狂わせで大いに盛り上がった甲子園を終えると、あとの8月は、映画館の会場の灯りがつくのを待ちながら、なんとなくエンドロールを眺めているような夏の終わり。



Roadside of Utsukushigahara Plateau



See the city of Matsumoto from afar



Metoba-gawa Riverside walk Matsumoto NAGANO


Sunset at Hirase-bashi Bridge Azumino,NAGANO



 写真は7月中旬、スケジュールの隙間に思い立って走りにいった信州の夏の日。この日は本当に夕焼けが綺麗で町中の人が空を見てた。この夕焼けをここで見れたから、この夏、乗り切れた気もする。

 SR400を迎え入れたのが7月1日。あの頃からありがたいことに仕事の連絡が続いていて、その代わりバイクに乗って出かけることができない。まるでこの夏の畑と区民プールの往復のために買ったような気もする。もしかして仕事を連れてきてくれる幸運の黄色いオートバイ?それはなんともありがたい話だけれど、少しは一緒に遠出したいんだけどな。隣で妻が、バイクはどこにも逃げないからいいでしょ、と笑っている。


 目まぐるしく変わる空模様で、毎日がどんどん塗り替えられていく。久しぶりに子供と一緒にちびまる子ちゃんを見て、風呂入って、一杯飲んで日曜日を堪能しよう。今年の夏は8月33日まで。いつもより少しだけ長かった8月も今日で終了だ。


A river that tells autumn