雨飾山の長野県側の麓、小谷温泉近くにある鎌池。快晴の朝陽の中で鏡のような水面に色とりどりの葉を写し、美しかった。
新潟県との県境に雨飾山はある。昨年冬、家族で小谷村大網集落の火祭りへ参加し、ぼくの娘が雨飾山の神様へ生贄として選ばれた。その時から、いつか山頂までいって神様に火祭りの御礼、ご挨拶を、と思っていたので、今回、オートバイに荷物を積みこみ、登山&キャンプツーリングと少し欲張りなプランを立てた。
新潟県との県境に雨飾山はある。昨年冬、家族で小谷村大網集落の火祭りへ参加し、ぼくの娘が雨飾山の神様へ生贄として選ばれた。その時から、いつか山頂までいって神様に火祭りの御礼、ご挨拶を、と思っていたので、今回、オートバイに荷物を積みこみ、登山&キャンプツーリングと少し欲張りなプランを立てた。
荒菅沢は沢の河原の休憩どころとなっている。下の写真で見ると、右側に流れる白い石の谷筋の下だ。沢沿いに登っていくルートもあるようだけど、一般的なルートは沢を渡って森の中。青空広がる尾根筋に出るまでは、紅葉の樹林帯の中を登る。尾根に出るとこれから登る先と、これまで登ってきた道とが見渡せてその高度感がすごい。
一歩一歩でしかないのに、こんなにも高いところまで登ってこれるんだなと実感する。雨飾山山頂は南峰と北峰のふたこぶになっていて”猫の耳”とも呼ばれているそうだ。北峰に佇む石仏は、さらに北の越後、日本海の方を向いている。ここまで歩いてきた道を振り返ると笹平から山頂に続くトレイルが横顔のようにみえる。雨飾の女神の横顔。あ、そうか、雨飾山の神さまは女神?だったのかな?そのロマンティックな名前からくる優しいイメージとは裏腹に、急登な登山道とゴロゴロとした岩の多い険しい登山道だった。下りは浮石も多くて気を使うけれど、高度感ある登山道を、はるか下界の風景を眺めながら降りていくのは本当に気持ちがいい。紅葉は上から下まで真っ盛りだ。
下山後、小谷温泉で汗を流してから雨飾高原キャンプ場に幕営。このキャンプ場は車で横付けできるオートキャンプ場の他に、登山道入口の駐車場脇に¥1000/1泊で利用できる登山者用のサイトがあってソロキャンパーにはとても便利だ。暗くなる前に夕飯の支度して、純米吟醸 雨飾山をいただきながら宮本常一先生の「塩の道」を片手に一献。食事は手抜きだけど、お酒は手抜きできないよね。うまい。(下の写真は20年もののLOGOSのツーリングドーム。いい加減、もっと軽くて山でも使えるかっこいいテントが欲しいけど、頑丈で使い勝手良くて、実は気に入ってるんだよね)
10月に入ってちょっと暇になった。寒すぎず暑すぎず信州は紅葉が美しい頃。いまを逃すとまたしばらく遠出はできないな、と、荷物をまとめてオートバイに積んで日暮れ前に出発した。
キャンプツーリングとなると20年ぶりくらいかな。今回は登山もするので心配だからあれもこれも積みたくなるけど、重たくなりすぎては、せっかくの身軽さがスポイルされてしまう。でも雨具や防寒具などは快適さだけでなく命に関わる。なにを載せて、なにを載せないか。オートバイでのキャンプツーリングは、装備・荷物の選択、パッキング、積み込みなど、色々と考えることがあって難しい。 けれど、それこそがこの乗り物での旅の楽しいところなんだとも思う。
現在も70代編日本一周で全国を走り回っている、鉄人ライダー賀曽利隆さん曰く「オートバイは健康器具です!」(昨年8月からSUZUKIのV-strom250ですでに8万kmオーバー!!)
限られた条件の中で、荷物を選び、積み込み、路面や交通、天候と状況を読みながら、手足をそれぞれ器用に動かして全身でスピードと重力をコントロールする。頭と身体をフル回転させながら跨る乗り物。ボーッとしてたら乗れっこないな。
限られた条件の中で、荷物を選び、積み込み、路面や交通、天候と状況を読みながら、手足をそれぞれ器用に動かして全身でスピードと重力をコントロールする。頭と身体をフル回転させながら跨る乗り物。ボーッとしてたら乗れっこないな。
やっぱ、気持ちいいな。堪能。
秋の旅は、まだ続きます。
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