08 November, 2009

ありがとうございました



11月3日、昨夜降った雪を冠した常念、有明、北アルプス。個展終了後の満月の光。




安曇野スタイル期間中の、わんだぁえっぐでの展示、終了いたしました。
期間中は、
晴れ、時々曇り、のち雨、風、暴風、風雪、その後雪、過ぎて満月。
晩秋の信州から初冬へと、季節の移り変わりを肌で感じてきました。
焚き火番をしつつ楽しくも、過酷な4日間でもありました。

この場所は、朝陽があたり、夕陽もあたる場所。
刻一刻とかわる陽の光。風に揺れるテント、雨粒が包み込む静かな世界。
見る時間や、天候によって、こうも印象がかわる展示。
毎日、新鮮でわくわくした気持ちで、その時間を過ごしていました。

期間中、多くの方、遠方からも多数の方にご来場頂き、
展示を見て頂く事ができ、あの空間で時間を共有する事ができたこと、
本当に嬉しく思っています。ありがとうございました





この展示には余談がありまして、
会期前日の夜、遅くまで準備をしている中、会場のテント内には1匹の猫。
普段は、そう見かけることもないこの場所で、食べ物がある訳でもないテントに1匹の猫。
”ようこそ、そしてよろしくね”
と願っておきました。

そして最終日、展示を終え、冬の寒さから皆さん早めの帰宅の中で、
クマさんと2人、余韻に浸りながら焚き火にあたって話し込んでいると、
いつのまにやら、それを聞きに来たかのように傍らに、また違う1匹の猫。
ちょこんと、おとなしくStaffRoomのドアの前。
”ありがとう。おかげで大成功でしたよ”
と記念にクマさんの携帯電話で撮影している最中に、
「メール受信」
普段、メールをしない教え子からのメール。
今日まで、何のイベントをしているか、
そもそもイベントをしていることも知らない子から。

”クマさん、猫もらってくれない?”

笑わずにはいられない瞬間。
きれいな満月の夜に、きれいなオチまでついて。
まるで、誰かが書いたシナリオのように。
けれど、進んでいくのは僕自身で。

テントはこの冬には、また解体され、ここは冬眠の準備へ。
僕は、ここに踏み記した足跡を抱きしめて、次の一歩へ。

幻の様な4日間。宝物です。



Thanks for わんだぁえっぐ と その仲間たち
Thanks for よしこさん&娘たち
Thanks for 親父、おふくろ at 穂高
Thanks for 妻、娘たち at 東京
Thanks for スケジュール調整してくださった皆さん
Thanks for 会いに来てくれた皆さん

ありがとう。
また会いましょう!




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