過去に掲載した写真から。
東京猫色、テーマを設定して臨んだポートレイト週間、7人の写真が出揃いました。
過去写真を棚からごそっとひっくり返して探してみたり、200mmをぶら下げて町散策したり、85mmを試しに付けてみたりいつもどおり58mmでうろうろしたり、50mmをひさびさに出してみたり、35mmを購入してみたり、28mmにして這いつくばってみたり、はっきりいって、いったいなにがポートレイトなんだか迷いました。
それにしても、写真ってむずかしいわ。
這いつくばっている僕を、心配そうな目で見る町猫さん。
目鼻がハッキリと見えて、その人の顔を伝える証明写真や、その場の時代感、雰囲気まで写し撮ったスナップとも違う、ポートレイトという表現。
以前、義祖母が亡くなり遺影として使う写真を探したとき、
思いのほか、そういった写真が少なかったことを思い出しました。背景がうるさくなく、その人のひととなりがわかって、そしてなにより、意思ある表情で僕らの心に語りかけてくる写真。
写真って、記録として写し留めることができる表現。かわりつづける姿のひとときを、いなくなるものの一瞬の姿を、いつまでも残すことができる。
そして、その写真には写っていなくても、写真の中に、そこに向き合いピントを合わせ、シャッターを切った自分も確かに存在しているんだね。
過去に掲載した写真から、こちらでも企画に便乗して。
それにしても、写真っておもしろいわ。
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