23 April, 2015

2015/04/19 - 23

Lunch at Sambal KandaJinbo-cho

The book which my teacher photographed

 
4月19日、納品。神田神保町へ。
いつも郵送でお届けしているクライアントさんだけど、急ぎの案件ということもあって今日は手渡しで。
神田神保町界隈は出版社も多く、フリーランスになりたての頃から、よく来る場所。・・・最近、あの編集部から電話が来ないなぁ、と思いつつ、ランチを物色。クライアントさんオススメのイタリアンでパスタランチ。昼時の一番忙しい活気のある時間帯、ボリューム、味、雰囲気、サービス、大満足。ちゃっかり、しっかり、ごちそうさまです。今度は夜もきてみよっと。
帰りの神田神保町駅への道すがら、ふらっと古書店に立ち寄る。ずいぶん料理関連の本が多いと思って帰宅後調べたら、そういったジャンルに特化している専門店だった。さすが神田神保町。棚に並んだ本のなかで一冊だけ横に積んであった本を手に取ると、僕の師匠が撮影した本。僕が独立した後、2008年に出た本。存在を知らず、見ていなかった。パラパラとめくると師匠らしい写真がずらっと。いい本を作っているなぁ。奥付を見ると、料理家の先生、スタッフ、スタイリストから編集さんまでお世話になったお名前がたくさん。いい本を作っているなぁ。

撮影している時、僕は、ファインダーをのぞいて、その料理、テーブルの、美味しいところ、素敵なところを切り取るようなイメージで撮影をしているけれど、師匠の写真は、フレームに写っていない写真の外の空間や光をイメージできるような写真が多い。写真には写っていない人、ものを、時に作り出して、撮っている。シチュエーションが写っているんだ。
ああ、そうだ、そうだったなぁ。ドラマチックだなぁ。
偶然に古書店で出会った本に「どうですか、がんばってますか」と背中を押され、まいりました、降参、永久保存版でお買い上げです。懐かしい気持ちで背筋を伸ばした。







Midnight talkAwamori 


4月18日、練馬社長会議。社長、といっても社員はゼロ。ひとりで踏んばるフリーランスの友人たち。僕と同じフォトグラファー陶芸家
ひとりぼっちだけど、ひとりぼっちじゃないぞ。
BGMは斉藤和義のち矢野顕子、時々、竹原ピストル。大切な時間。













BookCafe cochuten Izu-kogen SIZUOKA

The bowl of the fisherman dated


4月19日、伊豆高原へ写真展を見に。フォトグラファーの友人と。
写真は漁港の猫を捉えたモノクロで、海のある町特有の直線的な境界線、しっかり黒を乗せたトーンが印象的だった。
写真展示の仕方も工夫があって楽しくて、ニヤリとしてしまう。


展示されている場所も面白い場所で、R135から海の方へ下り、別荘地のような閑静な住宅街の一角、敷地全体が新緑溢れる小さな森で、その中に溶け込むようにあるブックカフェ
書棚には見応えのある写真集、レアな本が並び、それらを読みながらフレンチプレスの自家焙煎珈琲が飲める。いただいた珈琲はグアテマラ。珈琲の出自が書かれたメモが添えられていて、チキムラ県オロパ、ケブラダ・セカ農園・・・生産者らしき方の写真も。味の違いがわかるほど詳しくもないし、コーヒー農園を取材したこともないけれど、まだ見ぬ遠いグアテマラの陽射しをイメージしながら飲む珈琲は少し苦く甘い。
写真展もよかったけれど名作写真集に時間を忘れて、窓のそとの緑も気持ちが良くて、ずいぶんと長居をした。


その下の、冗談みたいな丼の写真は、道の駅 伊東マリンタウン伊豆高原ビール「漁師の漬け丼」。
今日は助手席の僕は、「天城」という名の琥珀色のビールと海鮮丼をいただく。ボリューム、味、ともに満腹。値段もそれなりに、だったな、と思って今、ホームページで確認すると、誰でも使える割引クーポンがあって¥1,000-オフだったんだね。もう1杯飲めたのにな、残念。
お土産に塩鰹茶漬けを買って、熱海ビーチラインで小田原方面へ。
途中、籠清にも立ち寄って、どうぶつかまぼこを子どものお土産に買った。








Magma River Sakata YAMAGATA
flow slow reflection

Mt.Chokai Sakata YAMGATA


4月21日、AM3:40 大泉IC発、山形酒田を目指して東北自動車を北上する。4時前に浦和を通過すると降りるまで3割引なんだよね。
国見SAでめかぶきのこうどんを朝食に食べて、村田ジャンクションを山形自動車道へ。酒田の酒蔵の撮影に、先輩と二人で臨む。(ちゃんと仕事です、いちおう。)

朝一番から釜に火を入れ、炊き上がった米を手でほぐし、さわって熱の様子をみて、またほぐす。
毎日かわる様子を記録して、手を使い、舌を使い、時を使い大事に大事に作られていく日本酒。
その美味しさに偶然はないな、と実感する仕事です。


撮影後はいつもの海鮮市場とびしまで夕食。最上川の河口に暮れる夕焼けを眺めながら。
酒田は週末の雨で桜も散った頃だったけれど、日が沈む頃はダウンを羽織らないと寒かった。







4月23日、いつも自宅の席で、酒田での写真をチェックしながら、この数日のことをブログに記す。
立て続けに誘われて、飲み会に、遊びに、仕事に、よく動いた。愉しみを共有できることが、とてもうれしい。
いつだって僕を連れ出してくれる友人たちに感謝。心良く送り出してくれる家族に感謝。
ありがとうございます。

さぁ、がんばって仕事するぞ〜!そんでまたいっぱい遊ぶぞ〜!
みんな、またね、また、よろしくね♪

rice ice





















・・・っと、今日はこれから納品1件。その後、フリーになって以来付き合いのある編集者さんと打ち合わせ。
19:00からの打ち合わせ、どの飲み屋にしようか思案中。え?あぁ、えーっと、仕事です(苦笑


掲載誌、出てました。NHK出版きょうの健康5月号「食で健康」のページです。昨年12月から、担当させていただいています。テレビ収録の現場で同時進行しての撮影、テレビの現場は初めて見るので興味津々。雑誌よりもたくさんの人が携わっていて、連携プレー、チームプレーの連続。すごい。

5月号はささみ料理がかなり美味しい、その上、ヘルシー。おすすめです。



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06 April, 2015

この春の掲載誌。

やばいなぁ、電話がかかってこないなぁ、と、
年明けから例年通りの低空飛行を続けていますが(涙
ツーリングマップルに続いて、昨年お世話になった新刊が続々と発売されます。


こうして手にとって見ていると、本当にたくさんの人が関わっていて、
取材対応してくださる店舗スタッフさん、料理チーム、スタイリストさん、ライターさん、
デザイナーさん、印刷屋さん、営業さん、そしてチームのまとめ役、編集さん、
あらためて、本づくりはチームプレイだな。
それぞれのスペシャルが集まってできあがるスペシャル、
わくわくして、本当に刺激的です。たのしかったなぁ、うれしいなぁ。
ありがとうございます。
どれもこれも思い入れのある本ばかりですので、
手にとってご一読いただければ幸いです。



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『デパ地下デリ人気お惣菜』

  おうちで完コピレシピ
      主婦と生活社
 人気のデパ地下お惣菜のレシピがたくさん載っています。最近のデパ地下のお惣菜は滋味あふれる定番ものから、アッと驚く組み合わせまでバリエーションが多く、盛り付けや色のバランスなどもとても素敵な、楽しい一冊になっています。
 掲載されているレシピのほとんどを味見させていただいていますが、おいしい。個人的には色鮮やかで酸味のきいたジェノバソースドレッシングが野菜にはもちろん鶏肉に相性ばっちりでお気に入りです。アボカドのポテサラも!ホームパーティーや持ち寄り会など、ちょっと気の利いた一品におすすめです!
 撮影は兄弟子カメラマンの山下コウ太さんとそれぞれ取材に当たりました。奥付に名前が並ぶのが本当にうれしいのです!
 




『野菜のおかず』
 ラクうまレシピ
    ナツメ社


 こちらはボリュームの242レシピ!メインで食べれる野菜のメニューや、トマトやホウレンソウといった食材ごとの下処理や保存方法と合わせてたくさんのレシピが載っています。どのページをめくっても存在感のある野菜レシピ、野菜の使いこなし、バリエーションを増やす毎日の献立に役立つレシピが満載です!旬の野菜が食卓に一品ふえるのって、本当に嬉しいですよね。

この本の撮影では、なんと同じスタジオ内で山下コウ太先輩と背中合わせに同時撮影です。ひとつの現場にカメラマンが二人入るのはけっこう珍しいこと。それが公私ともに仲良くしていただいている先輩との共演ということで、心強く、楽しい現場でした。またやりたいなぁ。











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『親子でチャレンジ!オートキャンプ』

     首都圏発版/京阪神・名古屋発版
                 昭文社
 初めてのキャンプに挑戦するファミリー向けに、プランニングから準備、設営撤収のポイント、アクティビティやクッキングなどキャンプ場での楽しみ方まで、とても丁寧にキャンプのイロハを載せているガイドブックです。最近は夏フェスや登山ブームなどでキャンプのスタイルも多様化しているようで、個性的なオートキャンプ場も増えています。それらの特徴を押さえながら目的別に紹介するキャンプ場情報もたくさん。首都圏発版/京阪神・名古屋発版ともにすみずみまで情報満載、全ページカラーで写真がたくさん散りばめられていて眺めても楽しい本となっています。
 もちろん撮影で参加しているのですが、実はモデル家族としても参加させていただきました。撮られる側になるのは初めての経験で、とても貴重な経験。うちの子たちは誌面の中で僕を含め3人のカメラマンに撮ってもらうという、なんて贅沢な!不安定な空模様と限られた取材時間、さらには天気より変わりやすい子どもたちのご機嫌との狭間で本当にお世話になりました。カメラマン、編集さんに感謝です。撮影直前で妻が参加できなくなり、急遽、母親役を演じてくれた友人家族にも感謝。冒頭にも書きましたが本当にチームプレイ。感謝なくしてものづくりはできないです。
ありがとうございます。





   



デパ地下人気お惣菜 おうちで完コピレシピは3月28日から書店にならんでいます。
親子でチャレンジ!オートキャンプは本日、4月6日発売! 4月13日発売になりました〜♪
野菜のおかず ラクうまレシピは明日、7日発売です!!

どうぞよろしくお願いいたします!
さ、これを持って営業にいかないと〜。






31 March, 2015

2015年版発売しています!

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発売からだいぶん時間が経ってしまいましたが、世の中は桜のシーズン。
球春到来、そしてツーリング日和が続きますね!


昭文社ツーリングマップル、各地域、各タイプ、
2015年版、発売されました!


僕が撮影担当した地域は東北と、関東甲信越。
2015年版では、青森駅朝6時集合でスタートして、津軽半島を一周、
竜飛崎から北海道を眺めて、国道339号線、龍泊ラインを日本海に出たあたりが東北通常版の表紙シーンとなっています。
またそのすぐ先、日本海へ流れ注ぐ七ツ滝がR版の表紙です。
今年は、東北チームとして、通常版表紙にライダー&ライター滝野沢優子さんの独断による表紙大賞、
デザイナー大熊さんによる大熊賞の栄えある両賞をいただきました。(←クリックで授賞式の様子です…w)

(うちの父がそれを聞いて「写真会では誰も知っている栄誉ある賞だ、すごいじゃあないか」と言っていましたが、
木村伊兵衛賞ではありません。土門拳賞でもないです。映画で有名な金熊賞ではありません、大熊賞です。)



 



ごくごく内輪による賞ではありますが、参加スタッフみな情熱を持ってのぞんでいる現場です。
やはりとても嬉しく、励みになる受賞です。ありがとうございます。
そして鉄人ライダー賀曽利隆さんに感謝です!




関東甲信越版では、群馬県バラギ高原から八ヶ岳へ、その後、快晴の富士山へ。
さらには後日、房総半島の太平洋側を銚子から御宿、勝浦、野島崎灯台へと南下しました。
通常版表紙はバラギ高原近く、R版は犬吠埼を望むバックショットです。



 



来年もみなさんの旅情をくすぐる素敵な写真をお届けできるよう、がんばってきます!
と、いうことで、
Googleマップなどのネット地図にお世話になることの多い昨今ですが、電池要らずでどこでも広げられる物理地図。

さらにはツーリングマップルには、
道路状況、展望の有無、交通量の多い少ないなどの、実際に走らないとわからない情報が多数表記されています。
地域を知り尽くした担当者のオススメ食堂やグルメ、さらにはルートやコースなどのアドバイスも多数。
部屋で広げるだけでうずうずと旅心をくすぐる地図になっています。



ライダーへも、ドライバーへも、ポタリングのお供にも、もちろん徒歩旅にも。
ぜひ、お手元に一冊どうぞ♪





04 March, 2015

ねこログ展に参加します。

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先月、Wacca池袋にて開催された「猫の世界」展、
東京猫色にて急遽の参加決定で、告知も十分にできなかった中、
足を運んでくださった皆さん、気にかけてくださったみなさん、ありがとうございました。






引き続いて、ありがたいことに声をかけていただいて、
今週末、3月6日(金)より浅草橋で開催されるねこログ展にも
東京猫色にて参加させていただくことになりました。
明日、搬入です。


ねこログ展

3月6日(金)から3月15日(日)
浅草橋TODAYS GALLERY STUDIO
個人として20カットほど、東京猫色としてはA3ノビを中心に65カットほど展示予定です。
【開催日時】201536()315()10:00-21:00(最終日は19:00まで)

【入  料】500 / 先着2000名様にネコカフェマップ付き

(東京猫色ではポストカードプレゼントを考えています)

【会場】TODAYS GALLERY STUDIO  111-0053 東京都台東区浅草橋5-27-6 5F
http://www.tgs.jp.net/access.html 

JR総武線「浅草橋駅」西口出口より徒歩7
都営浅草線「浅草橋駅」A4出口より徒歩7
都営大江戸線「蔵前駅」より徒歩13


【主 催】株式会社BACON



在廊予定は
12日(木) 13:00-19:00

その他の日程の在廊予定は現状、未定ですので、
Twitterなどで最新情報をご確認ください。
     

出展作家紹介、詳細はこちらをご覧ください。
http://www.tgs.jp.net/nekolog.html

ねこログ展全体では、8組11名で約200点を超える展示となります。
あえてコンセプトを設定せず、いろいろな作家さんに声をかけたそうです。


有料展示となることが、本当に心苦しいのですが、
展示枚数も大幅に増やして、
メンバーの世界観が混然となった東京猫色をお見せできると思っています。
また、プレゼントとしてポストカードも多種用意させていただきます!
(数に限りがあるため、期間前半がオススメです)

作家ごとのいろいろなアプローチの違い、様々な表情の猫、ねこ、ネコに
会場は埋め尽くされると予想されます。

ご来場お待ちしております!




本日の東京猫色も更新しました♪

03 March, 2015

つかうということ。

皮を鞣し(革という字に柔という字を並べて、なめしと書きます)それぞれに切り出して、使う人の手によってひと針ひと針縫って作られた暮らす道具たち。
写真は小谷村つちのいえにてワークショップ主催くらしての前田聡子さん。






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長野県小谷村にて開催された「鹿の解体と皮なめし、くらす道具」 第2回に参加してきました。

前回、皮は一晩石灰水に漬けて残った肉を剥ぎ、毛をある程度抜くところまで進め、
その後ひと月の間「くらして」の方々が、ミョウバンと塩に漬け、柿渋、栃のアクによってタンニンなめしまで進めてくれました。
僕らがひと月ぶりに再会した皮はタンニンなめしを終え、よく乾燥されて半分くらい革の状態。
ヤスリや軽石で表面を滑らかにして、ひまし油を塗り込んで、あとは揉みしだく。
とにかくひたすら揉んで、巻いて、折り曲げて、皮を革へと仕上げていきます。
Deer skin






閑話休題 ちなみに  ひまし油(蓖麻子油)は、唐胡麻の種子から採取する植物油の一種。  
     英語表記は castor oil 。エンジンオイルで有名なカストロール社の社名の由来ともなっているそうです。
     以下、Wikipediaより引用:いわゆる「カストロールの香り」という言葉は1960年代から使われており、
     当時のカミナリ族が使用していたオートバイの大半が2ストロークエンジンで、スタイルがレース指向だったので、
     当時の植物性レーシングオイル「カストロールR30」を使用する者が多く、
     ひまし油ベースのこのオイルの強烈な甘い香りを称して「カストロールの香り」と言われる
The skull of the deer
今回の食卓は、第1回目の時の鹿肉をカツにして。
そして小谷村の笹ずし。
具材のフキも、野沢菜も、それらを包み込むくクマ笹も小谷のもの。
冬のこの時期の自分たちのために、そしてまだ見ぬ客人たちのために、
夏の間に採り、調理、処理をして準備をしてきた食材。


第1回の時は鹿の皮を剥ぎ、解体し、部位ごとに切り出す作業。
そしてそれを焼き、煮て、美味しくいただいてきました。
生きものを殺し、食べるということがどういうことなのか。
普段、考えることの少ない、目の前のもののむこう側にある景色を、自分の手で触ってきた感覚でした。

想像力。

いつもの食卓に、この感覚はない。必要もないのかもしれない。
でも、そうして「いただく」という気持ちを、時々思い出さないと、
当然のように今あるこのいとなみは、続かないんだよ、ということも僕たちは実感できていない。




たくさんの生きものを食べることで、たくさんの命をいただくことで、僕たちは生かされている。
人は、その命を作りだすこともできないし、木の枝一本、一切れの皮だって生み出すことはできない。
たべるということも、つかうということも、
それは、費やし消える「消費」ではなく、かたちを変えて繋がっていくことなのだと思う。




今回、小谷村へ行ったのは、2月21、22日。
天気も良く、前回よりも上着一枚いらないくらい、あたたかい。

In a grove

Weather to perform a thaw

Way home to Tokyo
Deerskin book jacket 1
Deerskin book jacket 2


帰宅した自室にて、自分が解体し食べた鹿の革を、触る。
そして手触りを確かめながら、この冬の2回のワークショップを思い返す。

前回は視覚、嗅覚。そして味覚をフル回転させた。
今回はこの触覚。
こうして、いつまでも触れることができるというのは、すごいことだ。
僕はこのブックカバーにメモ帳を挟み込み、気になることや大切なこと、
浮かんでは消えてしまういろんなことを自分のために書き込んでいこうと思う。

そして、聴覚。
2月の信州に一晩中凍ることなく雨音のように聞こえていた雪解けの音。

春はあともう、ほんの少し先。